春一番が吹く前に
2月に入ってまだ一度も更新していませんでした。
所属部署の60代男性が職場で突然意識を失くし、救急搬送されたのは今月初め。
そのとき、私は離れた部屋で会議中で、サイレンを止めて到着・出発した救急車にも気づかず。
その後、搬送された方は意識が戻り、翌日ご本人が職場にかけてこられた電話では、「このあと受ける検査が終わったら退院できそうだから、週明けには出勤する」と話されていたそうですが、休日だった(土)の午後、その検査待ちの間に急逝されたと連絡がありました。
毎年1月下旬~2月中旬は、ルーティンの仕事の終盤に複数の行事と関連会議が重なる多忙な時期。
ルーティンの仕事は各人で内容が異なるので、週明けには年度内の代行や来年度の担当について会議が行われ、なかでも分野が近く親しかった数名は、突然の悲報に急な代行も重なり、分野の異なる私にできるのは、少しの息抜きのために話を聞くことくらいでした。
今週(火)には、その分担体制で朝から行事がありましたが、開始前にやはり所属部署の60代男性が意識を失くし、救急搬送されました。
私はそのとき職場まであと数百メートルのところを走っていて、こちらに向かってくる救急車に気づいて車を路肩に寄せましたが、運転席の救急隊員の方が片手を挙げたのを見ながら、頭をよぎったのは「まさかまた・・・」ということでした。
駐車場に着いて玄関に走ると、「いま電話しようと思ってたとこ。代わりに入って!」と言われ、搬送された方が担当予定だった会場へ。
昨年、がんの治療を受けていたその方は、先月下旬にも一度救急搬送されましたが、入院はせずに済み、月末には復帰されていました。
それ以前に食堂で一緒になった際、私も初期のがんの経験者なので、
「あれ(その方が受けた治療)、ラクでええですわ」
「そうですか。私は何度も切りましたけど、やっぱり切るのは嫌ですよね」
と話したことがあり、先月末には、
「この前は、体力低下が原因って言われたけど、今まで大病したことがなかったから、自分でもどのくらい体力が落ちてるか分かってなかった」
「病気慣れって言うと変ですけど、病後の体力の使い方にも慣れが必要なのかもしれませんね。無理はしないでください」
と話していました。
二度目の搬送当日の夕方には、その方もご自身で職場に電話され、分野の近い方に不在中の対応を話されていましたが、翌日、私ががん医療センターの受診を終えて職場に着いてまもなく、逝去の報せを受けました。
逝去されたお二人は、私には1998年に前の職場に就職したときから部署は違っても顔見知りで、今の職場ができたときにお二人は開設メンバーとして移り、私が2009年に移ってからは同じ部署に。
それぞれ責任のある立場にあったお二人の抜けた穴は大きく、年度内の対応はほぼ決まりましたが、新年度の対応はまだこれからの部分が多く、部署だけでなく、職場全体の人事にも大きく影響しそう。
今日は春一番が吹きましたが、また別の行事がある明日は冷え込みが厳しいよう。
先日の除雪の塊がまだ残る地上にも、人の心にも、雪どけの季節が待たれるこの頃です。
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