フクちゃん

クロエだよ。

9月26日の夜、フクちゃんがお空に行ったことをママから聞きました。

「クロちゃんたちも、もうおとなだから、わかる？」って、ママはこんなことも話してたよ。

わたしとクレちゃんは、人間じゃないけど、家族だよって。

「家族ってなに？」って聞いたら、大好きだからケアしあって生きる、大切な存在やつながりのことだって。

猫も人間もひとりでは育たないし、病気や高齢になると、健康なときや若いときよりもっとケアが必要になるけど、ママは、ミントちゃんとパセリちゃん、マロウちゃんのケアが大変なときも、おいしく食べてくれたり、気持ちよさそうにしてくれたら幸せで、ケアする側もケアされてると思ったって。

だから、フクちゃんもみほさんたちをいっぱい幸せにして、お空に行ったんだって思ったよ。

次の日、わたしたちからフクちゃんへのお花を、ママに送ってもらったの。

フクちゃんは仲よしのキクちゃん、ミーコちゃんと一緒だと思ったから、ピンクのバラがひとつと白いバラがふたつ寄り添って、小さいお花や草があるのを選んで、「わたしたちの成長を見守ってくれてありがとう」ってカードも付けてもらったよ。

そのあと、フクちゃんのごはんがみほさんからわたしたちに届いて、毎日おいしく食べてるし、フクちゃんが食いしん坊だった理由もわかったよ。

前からママが、食べることは生きること、食べる力は生きる力って言ってるけど、それって食いしん坊のことだよね。

お空ならベランダから見えるし、フクちゃんからもわたしたちが見えたら、「元気に育ってるわねえ」って思ってもらえるようにするからね。