9月1日~7日の様子
マロウを応援してくださった皆さまに、心よりお礼申し上げます。
9月1日~7日までのマロウの様子です。
*
9月1日(月) 通院
体重 1.3kg
体温 41.0~39.4℃
排便 1回(硬め)
食事 50kcal(ドライ、ウェット、サプリ)
投薬 ステロイドのシロップ1.0ml
起床時、ベッドに敷いたペットシーツにおしっこ跡と尿もれ跡。
踏み台経由でベッドから下り、私がトイレに行くのについて来る。
ふらつきながら懸命に歩いた跡にも尿もれの跡。
ベランダに水やりのため出ると、マロウも出てくる。
膝に乗せて外気浴をする。
夕方、動物病院に電話。
やはり膀胱や尿道、周囲の筋肉が弱くなり、腹圧がかかると漏れるのだろうとのこと。
失禁回数が多いため、猫トイレはほとんど使わず。
うんちも、デスクチェアのペットシーツの上で。
20歳目前だったパセリも、慢性腎不全の末期、猫トイレで座っていきめなくなってからは、ソファのペットシーツの上で横になってしていたことを思い浮かべる。
この日、食事量がまた落ちる。
夜~深夜には、ひとりで何度か玄関近くに行き、しばらくすると戻ってきた。
9月2日(火)
体重 1.3kg
体温 40.7~39.4℃
排便 なし
食事 37kcal(ドライ、ウェット)
投薬 ステロイドのシロップ1.0ml
朝も、昨夜のように玄関近くに座っていた。
午前中だけ出勤して帰宅すると、こちらに向かってくるところで、抱くとチュパチュパ、ゴロゴロいう。
この日、失禁しながらよく歩き、トイレでの排尿なし。
いつも以上にいろいろなフードを出すが、食事量はさらに低下。
9月3日(水) 通院
体重 1.3kg
体温 39.9℃
排便 2回(硬め)
食事 47kcal(ドライ、ウェット、粉ミルク)
投薬 ステロイドのシロップ1.0ml
起床時、ベッドのペットシーツに失禁跡多数。
踏み台経由でベッドから下り、リビングのケージの前に踏み台として置いてあるコルクマットの上で、箱座りの姿勢でうんちをする。
午前中、通院。
いつものように、診察台の上で先生に近づき、気持ちよさそうになでられる。
食事量低下のため、皮下輸液。
インターフェロン13回目。
失禁について、寝たり座ったりする場所にはペットシーツを敷いていること、オムツをすると立てず、ケージに入れると嫌がるので、日に何度も床を拭いていることを言うと、転倒などの二次的な事故がないようにしてあげてくださいと言われる。
夕方、ベランダで水やりをしていると、マロウが出てくる。
座って膝に抱き、なでていると、小さいうんち1個とおしっこをする。
足どりはさらに弱まったが、私が机に向かっていると、デスクチェアに踏み台経由で何度も上り下りする。
夜、ネットでパネル式のペットフェンスをネットで注文する。
9月4日(木)
体重 1.2kg
体温 40.2~38.9℃
排便 1回(硬め)
食事 18kcal(粉ミルク)
投薬 ステロイドのシロップ1.0ml
朝、ベッドから下りず、抱いてリビングに連れてくると、頑張って歩く。
膝に乗ってきたのでなでていると、前日と同様、小さいうんち1個とおしっこ。
フードを食べず、顔の前にお皿を置くと、背を向けて移動する。
行動範囲が狭まり、夜、一度だけ踏み台経由でデスクチェアに乗る。
9月5日(金) 通院
体重 1.2kg
体温 38.7~37.4℃
排便 なし
食事 13kcal(粉ミルク)
投薬 ぺリアクチンのシロップ0.5ml
午前中、通院。
前日食べず、シリンジでもほとんど飲ませられなかったことを言うと、貧血など全身状態の悪化だろうとのこと。
経鼻カテーテルは、先生も私も、今のマロウには向かないと判断。
投与法が変わると、効き方が変わる場合もあるとのことで、食欲増進を期待して、この日のステロイドは経口から注射に変える。
パセリが飲んだことのあるぺリアクチンも試すことに。
輸液は、見かけ上の脱水はあまりなく、貧血を考慮して見送り。
インターフェロン14回目、ステロイドの注射。
午後~夕方、出勤して帰ると、大きくゴロゴロという。
ぺリアクチンのシロップをシリンジで与えると、ステロイドのシロップと違ってかなり嫌がり、どのフードを出しても食欲増進の効果は出ず、シリンジでの給餌も嫌がる。
夜、発症後初めての嘔吐、体温が平熱以下に下がり始める。
ベッドで何度も場所を移動しようとして転落したため、リビングに連れていき、一緒に寝る。
9月6日(土)
体重 1.2kg
体温 37.3~36.3℃
排便 1回(硬め)
食事 10kcal(粉ミルク)
投薬 ステロイドのシロップ1.0ml
朝、注文していた組み立て式ペットフェンスが届く。
昼、マロウの隣で少し寝たら、マロウがお皿からご飯を食べている夢を見る。
夕方、担当の先生に電話で相談。
前夜の嘔吐、体温が下がってきたこと、何も食べなくなったことをいうと、シリンジでの給餌や投薬は、飲み込む力が弱まっていると誤嚥する危険があるので、少しずつ入れてペロペロ、ゴクンとしない場合は止めることとなる。
夜、体温が36℃台となり、座布団やペットシーツの上からフローリングの床にたびたび移動しようとする。
ペットフェンスを組み立て、ペットシーツを敷き、中でマロウに添い寝する。
マロウにはペット用毛布をかけるが、しばらくすると動いて出る。
動くたびに失禁し、前日しなかったうんちも2個する。
フェンス内のお皿の水を自分で飲むが、スープは飲まない。
9月7日(日)
2:40、「くーん」と声を上げる。
2:50、少し呼吸が荒くなり、ときおり「くーん」と声を上げる。
背中をなでながら、ミントとパセリに「マロウがあまり苦しまないように力を貸して」とお願いし、マロウに虹の橋の話をしたり、歌ったりする。
「ねえ、マロウ。天国の少し手前に虹の橋っていうのがあるんだって。その橋のたもとに、マロウがどれだけ走っても大丈夫な原っぱがあって、ミンちゃんとパーちゃん、マロウの女の子のきょうだいもいて、マロウと遊んでくれるんだって。ミンちゃんとパーちゃんも、マロウのことはそこから見ていて知ってるから、甘えていいんだよ。空気もごはんもおいしいし、そこに行ったら、マロウも元気になって、ピョン、ピョン、ピョーンっていっぱい遊べるね。マロウが行ったら、元気に遊んで、ママが行くのを待っててね」
「マロマロ マロマロ マロちゃんは よい子 強い子 元気な子 みんなマロウが大好きよ マロウもみんなが大好きね」
4:25、もがくように、でも、力強く地面を蹴って走るときのように、寝たままゆっくりと前足と後ろ足を動かす。
そうした動きが断続的に数回あって止まり、4:30、荒かった呼吸が止まったのに気づき、心音を確認する。
「マロウ、マロウ? もう苦しくないね。マロウはえらいね、強かったね。自分で食べられるだけ食べて、歩いたね。助けてあげられなくてごめんね」
*
FIPの寛解という奇跡も、今月16日で推定5ヵ月齢になることも、かなえてあげることはできませんでしたが、FIPドライタイプの症状である激しい痙攣は、ステロイドで緩和されていたと思います。
目と少し開いていた口をそっと時間をかけて閉じ、全身、とくに失禁が始まってからは湿りがちだったお腹~後ろ足をきれいに拭き、ブラシで毛並を整え、楕円形の浅いケフィアのバスケットにペットシーツを敷いて、頑張ったマロウを寝かせました。
保冷剤をペットシーツで包み、マロウが寝ているペットシーツの下に入れたのは、しばらくしてから。
そして、考えなければならなかったのは、マロウの容態によっては、この日、周囲に迷惑をかけても休むつもりだった職場のイベントをどうするか・・・。
冬場と異なり、翌日には葬儀場に連れていったほうがいいマロウに、ずっと寄り添っていたかったし、行って仕事になるだろうか・・・とも思いましたが、開始前の準備と終了後の撤収のみ休ませてほしいとメール。
そして、マロウの体によいサプリや食べやすいフードなどを送ってくださったみほさんにメールしました。
出かける準備をするぎりぎりまでマロウに寄り添い、出勤して、帰りはとにかく事故を起こさないようにと、体のあちこちをつねりながら運転し、お花を買いに寄る余裕もなく帰宅。
来場者の相談コーナーに座っていた勤務中、来談者がいない時間に手元のPCでメールをチェックし、みほさんからの返信に泣きそうになったときは、「ちょっとトイレに・・・」と席を立ちました。
帰ると、メールで知らせていた散策相手が、お花を買って来てくれていて、
「マロウが来て、3ヵ月ちょっとなんて信じられないね。もっと長かったように感じる」
「うん、でも、5月31日にここに来て、ここがマロウのお家だよって言ってから、3ヵ月と7日。こんなにいい子が、駆け抜けるように逝っちゃった・・・」
「ほんと、マロウは、今ここにいるかと思ったら、ダーッ、ダーッ、って走ってたね」
「・・・駆け抜けるって、私は比喩的に言ったんだよ」
出勤前に電話できなかった葬儀社に、今年2度目の予約をするのも辛かったけれど、丁寧に対応していただき、葬儀は翌8日(月)14時から行うことに。
看取ってから出勤するまでの、どこかぼーっとした感覚もあったときより、かわいいマロウが逝ってしまった悲しみは、帰宅してからのほうが強く、穏やかに寝ているような顔や背中をなで、遺影とお骨袋に使う写真を選ぶため、FIP発症前の画像を見ていると、慰められる瞬間もありました。
今年4月に亡くなったパセリにはシリンジで流動食を飲ませていた自分が、小さなマロウには十分に飲ませることができず、マロウがフードを一口も食べなくなったときは、発症以来なんとか保ってきた気持ちがくじけそうでした。
マロウの様子も、
「ぼく、ステロイドのシロップは飲むけど、ごはんはいらない。それよりも、なでなでして」
と言っているようで、自分の命とかえられるなら・・・と思いました。
日々できることが増えていた成長期に発症したFIPで、体がつらく、日々できないことが増えていくなか、一生懸命に食べられるときまで食べ、歩けるときまで歩き、ゴロゴロといってくれたマロウが、愛おしくてたまりません。
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コメント
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まちこさん こんばんは
応援しておりましたが、本当に残念です。
マロウくんここまでよく頑張りました。
最期は、まちこさんの腕の中で、幸せに旅立てたことと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
今は、どうか、ゆっくり休んでください。
投稿: のりっち | 2014年9月 9日 (火) 22:34
心からご冥福をお祈りいたします。
この世にいる時間が短くても、長くても
その子にとって必要なだけの時間をこの世界で過ごしていくのです。
そのことを知っているのは、その子の魂だけです。
――葉祥明「もういちど あえる」――より
この言葉に私は救われました。
投稿: りさ | 2014年9月10日 (水) 00:30
まちこさん、 奇跡が起こらなったのが残念でなりません。
まちこさんも マロウ君もほんとよく頑張りましたね。
猫生は5ヶ月と短かったかもしれないど、まちこさんに出会えてマロウ君はほんとに幸せだったと思いますよ。
パーちゃんを見送って 出会えた仔とのこんなに早いお別れはさぞかしお辛くさびしい物だと思いますが、同じ猫飼いとしてまちこさんがマロウ君に精一杯の愛情と治療をささげられたことに本当に頭が下がります。 マロウ君のご冥福を心よりお祈りもうしあげます。
投稿: レオママ | 2014年9月10日 (水) 09:27
マロウ君のご冥福をお祈りいたします。
マチコさん、ご看病お疲れ様でした。
我が家の保護猫チビちゃんも9月4日にFIPドライで亡くなりました。マチコさんのたくさんの愛情を受けて旅立ったマロウ君は幸せでしたね。今頃チビちゃんと天国で仲良くしていたらうれしいです。
投稿: チビ | 2014年9月10日 (水) 17:25
一度も会うことがなかったマロウくんですが
まちこさんのまわりをうろちょろしていたことなどを
ブログで読んでいると
なんだか会ったことがあるような、
なでなでしたことがあるような感覚になりました。
いまごろはミンちゃんやパーちゃんと一緒に走りまわっているでしょうか。
子猫ならではの元気のよさでふたりは困っているかも?
短い間でしたが、マロウくんはとーっても幸せだったと思います。
投稿: ゆう | 2014年9月10日 (水) 19:46
「マロウちゃん」の御冥福を心より、お祈り致しております。
「まちこさん」も 御看病ご苦労様でした。
(お空にまた一つ、お星さまが増えましたね)
「ミントちゃん」「パセリちゃん」「マロウちゃん」の事、絶対に忘れませんから・・・長い間有難う!
投稿: さみどり | 2014年9月11日 (木) 14:04
まちこさん、マロウちゃん、お疲れさまでした。
私も胸膿という病気で生後半年でヤギちゃんを見送った経験があります。私は猫を飼い出したばかりの頃で、入院先で亡くなりました。急変したので見送ることもできませんでした。ババちゃんという生まれつき奇形の子も若くして亡くしました。やっぱり入院中に亡くなりました。
それでも家にいる頃は本当に愛したし、短い猫生だったけどそれは運命だったのだと今では思えます。
猫は長生きする子はするし、病気になる子はなる。それでも悲しみは人間側はちゃんと受入れますよ、だから一緒に暮らしましょうと思って、今は猫と暮らしています。
若くしてなくすと、人間は打ちのめされます。でも、猫生の質は比較できるものではありません。マロウちゃんは病気になる運命だった。そんなマロウちゃんを最も可愛がってくれる人が大切に愛してくれた。そういうことだと思います。
本当にふたりとも立派だったし、長さに関係なくマロウちゃんは生き抜いたんだと思います。
どうぞしばらくはゆっくりとしてほしいです。本当にお疲れさまでした。マロウちゃんの可愛らしさや日常は、私は絶対に忘れないです。
投稿: じいや | 2014年9月11日 (木) 20:05
どんどん大きくなっていくマロウ君の記事がずっと続いていくものと思っていました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
夏が終わり、彼岸花が咲き出したこの季節、斜めに射し込む秋の陽射し、家のネコたちの逝ったのもこの頃。
ただでさえ物悲しい季節なのに・・・。
色々大変だったまちこさん。どうかお疲れが出ませんように。
投稿: プル | 2014年9月12日 (金) 00:07
マロウ君、虹の橋を渡ってしまったのですね。なんと申し上げてよいのか。。残念でなりません。5カ月と云う短い命でしたが、まちこさんと出会えて、幸せだったと思います。まちこさんには、お空で、ミンちゃん、パーちゃん、マロウ君がいます。まちこさんもお身体大事にして下さい。マロウ君のご冥福をお祈りします。マロウ君、頑張ったね。本当に頑張ったよ。
投稿: やよいちゃん | 2014年9月13日 (土) 21:00
マロウちゃんが虹の橋を駆けていく・・
まちこシャンのところに来て幸せだったねマロウちゃん。
大切にしてもらって嬉しかったね。
可愛い可愛いマロウちゃん。
お星さまになってまちこシャンを守ってね。
投稿: おたま | 2014年9月16日 (火) 23:23
お返しが遅くなり、申し訳ありません。
>のりっちさん
ありがとうございます。
ふぅちゃんが元気で大きくなりますよう願っています。
>りさしゃん
ありがとうございます。
命の輝きとこの世での時間の長さ短さとは関係ありませんね。
>レオママさん
ありがとうございます。
9月16日はパセリの5回目の月命日、マロウが5ヵ月齢になる日でした。
これからは虹の橋のたもとで成長していくでしょうか・・・。
>ワンニャンラブさん
ありがとうございます。
私は、チビちゃんがワンニャンラブさんに保護されてよかったと思います。
チビちゃんとマロウ、仲よく元気に駆け回っていてほしいですね。
>ゆうさん
ありがとうございます。
ミントやパセリがそうだったように、マロウもお世話いただいたような気が、私もします。
いろいろとお気遣いいただき、感謝しています。
>さみどりさん
ありがとうございます。
マロウがベランダに出るたび、真っ先に近寄っていた鉢のバラが、マロウが亡くなってから咲きました。
マロウが咲かせてくれたように感じました。
>じいやさん
ありがとうございます。
「若くしてなくすと、人間は打ちのめされます」・・・先に言われてしまいました。
それでも、マロウと出会えてよかったのは確かです。
>プルさん
ありがとうございます。
トムちゃん、ヒメちゃんのこと、思い出します。
春もそうでしたが、悲しい秋になりました。
>やよいちゃん
ありがとうございます。
「虹の橋」の詩では、私が逝ったとき、一緒に虹の橋を渡って天国に行くそうですよ。
待たせるなんて・・・と思いますが、元気に遊んで待っていてくれたらと思います。
>おたましゃん
ありがとうございます。
好奇心が旺盛だから、駆け上っているでしょうね。
ミントとパセリに、まだ渡り切っちゃダメよ、って言われていそうです。
投稿: まちこ | 2014年9月17日 (水) 00:39