子猫
この子の里親募集を知って、電話してしまいました。
知ったのは5月29日(木)の夜で、電話したのは30日(金)の午後。
18日の記事にも書いたように、一人暮らしで譲渡不可という場合もあるし、自分の気持ちも正直どうなのかと思ったけれど、その確認も兼ねて・・・。
それらも含めてお話したら、見せていただけることになり、夕方伺ってみると、年少・年中・年長の子猫のきょうだい3組がいました。
知らない人に触られるのはストレスになるだろうと思って、近寄ってきた子だけをなでながら、
「ほかの子は動き回ってますけど、あのブルーの子は年少さんより動かないし、なきませんね」
「そうですね。おとなしいというか、大勢といると疲れる子かもしれませんね。お留守番に向いてるかもしれませんよ」
すると、年中組の話題の主が、私の足元に来て目を合わせ、
「ニー」
その後、この子は扉が開いていたキャリーに入って熟睡。
私の少しあとに見に来た人たちが年少さんから2匹選び、
「この子たちは小さいので、お渡しするのは離乳してからになります」
と言われて帰るとき、私も、
「どうされますか? 健診で1ヵ月半といっても、保護した子なので2ヵ月かもしれないし、子猫から育てた経験もおありだから、キャリーをお貸ししてもいいですよ」
と言われ、
「少し考えさせていただいてもいいですか? こうして実際に目にすると、20年の命の重みを感じちゃって。お返事は必ずします」
そう答えておいとましましたが、運転中に電話があり、近くのコンビニに駐車して折り返したときは先方が出ず、ちょうど帰宅したときに再度電話がありました。
帰る前の私の様子が気になって・・・ということで、
「わざわざすみません。大丈夫です」
「そうですか。あの子とはご縁があるような気がしましたよ」
その晩は、やっぱりまだ早い気がすると言って辞退しようか・・・とか、きょうだいも一緒のほうがいいんだろうけど、ひとり見送るのもつらいのに・・・とか、あれこれと考えていました。
でも、電話したのもご縁なら、あの子が「ニー」と言ったのもご縁、それに生後1か月半なら、パセリが逝った頃に生まれ、保護された子・・・と思うと、やっぱり辞退できない気がして、
「あのブルーの子を」
と翌日の午後に電話し、今度はキャリー持参でお迎えに。
健診代をお渡しして、車に乗せて帰るとき、前日は「ニー」しか言わなかった子が、私に向かって盛大にないたので、
「ママもいないし、さっきまで一緒だったきょうだいもいないし、どこに連れて行かれるのかって思うよね。私はミントとパセリのママだけど、今日からあなたのママにもなるよ」
20年前、ミントとパセリを里親募集の会場から即日連れて帰ったときは、パセリが盛大になき、同じ会場にいたミントが自分も幼ないのに、舐めてなだめていました。
「あなただけでごめんね。でも、これだけ大きい声でなけるなら、元気に育つね」
冒頭の写真は、出かける前に用意しておいたケージに、帰宅してから入れたところ。
前日まで知らなかった人に、知らない家に連れて来られたのに、着いたときには落ち着いていて、少し経つと寝始めました。
食事は、幼猫用離乳食(粉末を温湯で溶かすタイプ)と子猫用ウェット(総合栄養食)を混ぜて与えていたということで、同様のものを用意。
体重に合わせて与えるので、クッキングスケールで量ってみると、499g。
生後1ヵ月半にしても小さいけれど、ごはんとお水のお皿の前に連れていくと、自分で食べて飲み、トイレに入れると、おしっこもうんちもしました。
ケージから出すと、ソファの下や机の下などにもぐり込みましたが、
「どこにいるのー?」
と言うと、そのつどひょいと顔を出して、ひょこひょこと走ってきます。
抱くと、私の腕を前足でモミモミしながら、いつまでもチュパチュパ。
夜、体が冷えないように秋冬用の猫ベッドに毛布を敷いて入れてみると、母猫のお腹を思い出すのか、前足でモミモミしながら、やっぱりチュパチュパ。
こぼさず上手に食べるのに、母乳を飲んでいた頃が恋しくてならないようです。
昨日はフードの吐出があり、まだミルクも必要かと様子を見ていましたが、今日は吐出もなく、体重は512gに。
寝室には連れていけない(一緒に寝るとつぶしそうだし、まだ自分でベッドに上り下りできない)ので、秋冬用の猫ベッドに寝かせましたが、朝起きて見にいくと、
「ニー」
声をかけるだけでグルグルいい、私が歩くと走ってついてきたり、机に向かっていると足にじゃれたり、体をくっつけて寝たりしていました。
昨日、連れて帰ったとき、
「今日からここがお家だよ」
と言いましたが、すぐに私を母猫やきょうだい猫の代わりにしたこの子は、男の子で、名前はミント(Mint)やパセリ(Parsley)と同じくハーブにちなみ、ブルーの毛色なので、マロウ(Mallow)にしました。
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先日は、ご連絡有難うございました
東京は、真夏日ですが、そちらは大丈夫ですか?
名前も姿も素敵な猫ちゃんですね。
ロシアンブルーを彷彿とさせるような。
マロウ君の成長の様子を楽しみにまた訪れますね。
投稿: みほ | 2014年6月 2日 (月) 07:43
こんにちは。 パーちゃん一人だったし、パーちゃんを亡くされてどんなにお辛くてさみしい思いをされてるのではないかとずっとまちこさんのこと気になっていました。
いい出会いがあったのですね!! これは偶然の出会いではく必然だったような気がしています。 きっと天国のミントちゃんがパーちゃんがお母さんにこの子をよろしくって託されたんだと思いますよ。 「これから20年以上 絶対に元気で長生きしてね、ママっ」てきっと2匹で可愛い天使をよこしたんですね。
心がほっこり温かくなりました。 マロウ君いい名前ですね。
投稿: レオママ | 2014年6月 2日 (月) 12:18
マロウ君 はじめまして(^^)/
まちこしゃんのことをよろしくね♪
目覚まし係りに任命しましたよ❢
まちこしゃん ステキな出会いに乾杯です
ミンちゃんもパーちゃんも虹の橋のたもとで、見守ってくれていますよ・・^^
マロウ君もすぐに任務に励んでくれると思いましゅ(^ω^)
投稿: りさ | 2014年6月 3日 (火) 09:57
「マロウちゃん」誕生おめでとうございます
ご家族が増えたとの事、ほっと致しました
心温まる日々の様子を楽しみにしてます、頑張って!
投稿: さみどり | 2014年6月 3日 (火) 09:57
ご縁があったのですね。よかったですね♪
ほんと、ロシアンブルーみたいです。
投稿: こはる | 2014年6月 3日 (火) 11:49
>みほさん
こちらも暑くなってきましたが、夜は涼しいので、これまで猫団子になっていたきょうだい代わりの毛布です。
毛色はロシアンブルーのようですが、ミントやパセリと同じで猫の王道雑種です。
その後のご連絡が遅れていて・・・またメールしますね。
>レオママさん
見にいった日は、20年の命の重みを感じて、ひるんでしまったのですが…。
日本では、最近、「18歳以上」の総合栄養食ウェットを出したメーカーがありますよ。
それだけ、高齢の子が増えたんですね。
初めてお店で見たとき、感動しました。
>りさしゃん
環境に慣れるのが早くてびっくりしてますが、まだ寝室には興味を持っていないみたいです。
マロウのベッドもトイレも食事場所も寝室じゃないから。
でも、そのうち目覚まし係になるでしょうか?
>さみどりさん
猫の毛色の「ブルー」は、青みがかったグレー。
マロウというハーブの花のティーが「青」色なのです。
それで、「マロウ」に。
抱くたびに、もみもみ、チュパチュパで、私の腕は傷だらけ。
>こはるさん
パセリはミルクティー色の単色だったので、動物病院の待合室で、よく「なんて種類の猫?」「雑種です」というやりとりがありました。
これからは、「ロシアンブルー?」「雑種です」になりそうです。
投稿: まちこ | 2014年6月 3日 (火) 23:38