すりガラス状陰影（2）

8日（木）、がん医療センターと同じ病院の放射線科で撮った胸部CTの結果を、耳鼻咽喉科に持参しました。

先に受付で封筒を渡し、順番が来て診察室に入ると、PCには画像、机には診療情報提供書が出ていて、

「昨日はお疲れさまでした。○○さんは、乳がんは○○先生に診ていただいていて、2年前にもCTを撮られてましたよね」
「はい」
「今回の結果なんですが、左の肺の一番上のこれとか、これ、こういうところとか、前に説明されてます？」
「すりガラス状陰影のことは、昨日撮影したあとに乳腺外来の診察があって、そのときに少し伺いました」
「そうでしたか。僕は2年前のことは知らなかったので」

私も知ったのは昨日だけど・・・と思いながら、

「昨日伺ったのはそれだけで」
「他は良性のものという診断です。甲状腺がんの転移を疑うものはなかったので、安心してください」
「はい。あの、転移性と原発性の肺がんは、画像で判別できるんでしょうか？」
「ええ、違いますからね。わかります」
「そうですか。甲状腺や乳腺だと、がんの可能性のあるものは、細胞診とか組織診とか外から針を刺しますけど、肺の生検というのは？」
「肺は風船みたいなものですからね、針はあんまりしないんですよ。するときは、胸腔鏡を使った生検、気管支鏡というのもありますけど、もっと疑わしくなったらでしょうね」
「それで経過観察」
「ええ」
「その部分は、専門の先生に診ていただいたほうがいいんでしょうか？」
「そのほうが僕としても安心ですね」

ということで、乳腺外来に通っている病院の呼吸器内科に予約を入れていただきました。

今回の胸部CTの結果（診療情報提供書のコピー）は、

【所見】
胸部CT（P）
前回CT検査（2011/04/07）と比較しました。
甲状腺右葉切除後。
左乳房術後、再建後。
縦隔有意なリンパ節腫大は指摘できない。
肺野
上大区（左肺尖）に淡い7mmの結節。前回と著変なし。
他、中葉や両側下葉に小結節を認めるが、これらも前回と著変なし。良性を疑う。
肝S7に既知の血管腫の低吸収結節。他、嚢胞散見。

【診断名】
甲状腺右葉と左乳房術後。
左肺尖のすりガラス状結節は、前癌病変～高分化腺癌を否定できません。ただし、前回と著変ありませんので、引き続き経過観察お願いします。
他の肺結節は良性結節と考えます。
明らかな肺転移は指摘できません。

とあって、下線部がすりガラス状陰影の所見と診断。

会計のとき、「よろしかったらこれも」とCDまでいただいたので、帰宅後に再度画像を見てみましたが、マウスのホイールを転がしながら、視線は乳房の左右差へ

両腕を挙げて寝た姿勢だと、こんなに違うんだ・・・と思いながら、たまった仕事を早めに片づけなきゃ・・・と思いました。