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2011年12月 6日 (火)

入替術の抜糸

入替術後5日目ということで、執刀のY先生がいらっしゃるH大病院形成外科でも手術を受けたM病院でもなく、こちらの病院の外科に行ってきました

退院後初運転なので、シフトレバーは発車・駐車時のみ右手で操作して、右折するときや右後方を振り向きながら駐車するときも、なるべく左手に負荷がかからないように

11:30の予約でしたが、自動再来機で出る受診カードを持って外科受付に行くと、「今日はかなり遅れてます」とのこと。

中待合に入れる表示を見ると、まだ10:00~10:30の番号だったので、売店に行って玉子丼と缶コーヒー、メディカルテープ、重松清『せんせい。』(新潮文庫)を買い込み、外待合でくつろぎ始めました

温めてもらった玉子丼を食べ、缶コーヒーを飲み、メールを打ったり、本を読んだり、うとうとしたりして、順番が来たのは14:10。

まずは手術の日のお礼を・・・と思ったら、

「今日は抜糸するんでしたね。先にしてしまいましょうか」
「あ、はい」

と先を越され、先生は器具を取りに奥へ。

私もその間に上半身脱いでしまったので、お礼は服を着てからと思って、防水シールと絆創膏を剥がされ、抜糸が終わるのを待ちました。

抜糸は、糸を切るとき、ちょっと引っ張られる感じがあっただけで、痛みはなし。

「傷もきれいだし、感染の兆候もないね。どんな感じかな?」
「昨日までは、ちょっと熱っぽくて赤みがありましたし、まだかなり腫れてますけど、エキスパンダーのときとはだいぶ形が違うなあと思います」
「自然な感じがするね」
「はい。テープは今日から始めればいいですか?」
「今日は1日このままにして、シャワーはいいけど、お湯には浸からないようにしてください。テープは明日から始めましょう」

このあと、服を着て改めてお礼を。

「先日は大阪までありがとうございました」
「いや、僕もY先生の手術に助手で入れてもらって、ここはこうしたらいいとか、教えてもらえたし」
「手術は1時間程度でした?」
「50分だったかな。Y先生もだけど、あちらのT先生もすばらしいね」
「ええ。いろいろとお気遣いいただきました。翌日は、朝ドレーンを抜いて、午前中に退院の予定だったんですけど、午後からY先生の外来があるから、診てもらうようにしようかって来てくださったり」
「T先生にもいろいろとお話を聞かせてもらったけど、再建は本当に地域格差が大きいね」
「そうですね。・・・でも、私は先生にずっと伴走していただいたから心強かったですよ」
「僕のほうも、一から勉強させてもらいました」
「私のあと、再建しそうな方、あちらの病院に行きそうな方、いらっしゃいますか?」
「エキスパンダーを入れるかもしれない人はいるかな」
「じゃあ、再建患者の会がある都市部では体験談も聞けますけど、こちらではそういう機会もないし、何か私でお役に立てそうなことがあれば・・・。仕事がないときでないと無理ですし、私の場合は、ってことしか言えませんけど」
「いや、それが大事だから、医者の話とは別に。県内には本当に再建した人が少ないしね」

薬は、抗生物質のフロモックスが今晩まで、痛み止めのロキソニンはあと2日分なので、念のため、ロルフェナミン(ロキソニンの後発薬)20回分の処方箋を出していただきました。

退院前、日常の動作なら差支えないと言われましたが、起きてしばらくは少し痛いし、姿勢によっては日中も、運転時もそうなので、様子を見て飲むことに。

あとは、次回のY先生の診察が27日なので、

「その前にもう一度診せてもらって、健側のエコーもしましょう」
「マンモグラフィは?」
「したほうがいいんだけど、今はまだちょっと怖いから」
「右をギューッと挟むとき、左の皮膚も引っ張られそうだから?」

という話。

その21日とH大病院に行く27日の予約を含めると、今年3月9日の検査(初発の術後3年目)で引っかかってから、年内に外科や形成外科に通院・入院した日数は合計47日に。

私もよく通ったけど、5月の術後の「一緒に頑張ろう」という言葉どおり、外科の先生が形成外科領域の再建に深くかかわってくださったことは、患者としてうれしかったし、仕事における態度という点でも、考えさせられるところ大でした。

入替と抜糸は終わっても、実際の仕上がりはまだわからないし、半年に一度の外科の診察も続くけど、

「いい感じになってきました」

と言えるといいなあ・・・と思います。

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コメント

まちこさん、こんにちは。
順調に回復されているようで、よかったですね。

まちこさんの外科主治医は本当に親切な先生ですね。
いくら優秀な形成外科医がいても、外科の先生に理解がなければ、なかなか同時再建って進まないですよね。
再建を受けられる地域格差が少しでも減るといいですね。

あめたいさん、どうもありがとうございます
全国平均の再建率1割という状況では、再建に理解のない、理解する機会を持とうとしない外科医も多いのだろうと思います。
自分の専門外の形成外科のこと、がん治療のほうが再建よりも大事という意識が強いからかもしれません。
どこの乳腺外科医も患者が多くて、考える余裕がないというのも大きいのだろうと思います。
M病院では、乳腺外科のT先生の全摘術時にY先生がエキスパンダーを入れ、Y先生の入替術にT先生も入っていました。
私の外科主治医は、Y先生からインプラント入替はM病院ですると言われ、今回初めてT先生と会われましたが、「T先生もすばらしいね」という言葉に、同じ乳腺外科医としてのT先生の取り組みやM病院の体制について、いろいろと考えるところがあったのかな・・・と思いました。
それでも、勤務医としては院内規定の制約(私のエキスパンダー挿入でさえ、病院としては会議による承認が必要な特例だった)もあって、「再建は本当に地域格差が大きいね」という言葉になったのかもしれません。
乳がんで全摘と言われて、判断力が鈍ってもおかしくない時期に、同時再建を希望する患者を自主的に転院させたり、二期再建を選ばせたりしている病院も、まだまだたくさんあるのだろうと思います。
少しずつでも改善していくといいですよね

抜糸も終わり、あとは様子をみていくだけなのでしょうか。
何よりも無事に終わってよかったですね。
パセリちゃんも普段と変わらずお留守番ができたでしょうか?
しばらくは痛みがありそうなので、
無理をせずにゆっくり療養してください。
通勤が一番大変かもしれませんね

まちこさん、こんばんは
抜糸、お疲れさまでした!
私は抜糸直後の傷がかなりグロかったです。内出血があって赤黒く、またわざと傷を寄せて「形成外科的」に縫ってあったので傷は盛り上がっているし、これは全摘手術の傷よりグロいけど大丈夫なんだろうか」と不安でした。
術後3ヶ月近く経って、きれいになり始めていますが、まだまだ目立つ傷です。

まちこさんの主治医の先生は熱心だと思いますが、患者がまちこさんのように患者レベルが高い方だったからこそ、今回のコラボは実現したのだと思います。いくら先生が伴走してくださるとしても、患者が自分で走れる人じゃないと伴走は出来ません。
いくら熱心な先生でも患者を背負って走ることは出来ないですもの

地域格差もあるかもしれませんが、東京でも再建に理解の無い病院は多数存在するし、患者の絶対数も多い事や、地方からも同時再建や二期再建を希望する患者が東京の一部の病院に集中していることを考えると、首都圏でも再建率はそんなに高くないのかもしれないと思います。
(私が手術をした病院の同時再建率は60%を超えていましたが、全国から同時再建をしたくて患者さんが集まるのでかなり特殊なケースだと聞きました。)
また同時再建に積極的な病院であっても、混合診療の壁から入替手術は院外の提携クリニックで行うというケースがほとんどです。
院内で乳がん切除から再建まで完結できたら患者にとっての利益は計り知れないものと思います。
インプラントの保険収載が実現すれば全国レベルでの再建率があがるのでしょうが、そうなると私のようにバランスをとるために健側に手を加えることは出来なくなりますよね。
だったら再建手術の混合診療を認めるというほうが早道なのかな・・・と思います。
もうご覧になったかもしれませんがご参考まで。
http://nyugan.info/tt/topics/topics13.html

まちこさんと先生が作った道に続いてくれる方がいるといいですね。
離れていますが、同時再建の経験者としてお役にたてることがあれば何でもおっしゃってくださいね

ゆうさん、どうもありがとう
手術と抜糸、無事終わりました。
あとは腫れや傷(外と中)が治まって、形や位置がどうなるかかな。
これには数ヵ月かかるようです。
今回も、パセリは私がいないほうが食べる量が増え、強く大きい声で、何度も「ンーニャー!」と言ったそうです。
「帰ってこなーい!」と訴えていたのでしょうか?
帰宅した日も、「勝手にいなくなるなー!」という感じで「ンーニャー!」と言っていました。
17歳半なので、いつ何があってもおかしくないと思ってはいるけど、それ以外の体調の変化等はなかったので、安心しました。
運転は、思っている以上に左腕の力を使うので、普段以上に気をつけますね
その前に、冬タイヤへの交換まだなので、なんとかしなければ・・・。

ももぢこさん、ありがとうございます
私は防水シールと絆創膏を貼り返るのに、抜糸前に傷を見ましたが、手術はこれで4回目なので、日数が経たないわりにきれいな傷だなあ…と。
見慣れるって怖いですね
N医大のH先生の記事は、5月の術前に見ています。
あの記事のあと、自家組織再建については、一期、二期を問わず保険診療になったんですよね。
そして、残ったインプラント再建のうち、がん切除と同時にエキスパンダーを挿入する一期再建は、混合診療で全額自費となるのを避けるために、エキスパンダーの自己購入(私は保険適用エキスパンダーなので、それはなかった)という形をとり、挿入術の費用を請求しないことで、保険診療に落とし込むのがせいぜい?
後日の入替は、インプラントも手術も保険が利かない自由診療…というのが現状ですよね。
だから、健側にも手を加えるインプラント再建で混合診療を認めるというのは、私のイメージでは、
・前提として、乳がん術後に使用するエキスパンダーとインプラントを保険収載し、挿入術と入替術も保険診療とする。
・健側にも手を加える場合は、その部分(材料費と手術代)を自由診療とする。
ということになるのかな・・・と思ったのですが?
理解が違っていたら、ごめんなさい
でも、そうなれば、再建のみの場合、1回の手術・入院にかかる費用が、室料差額等を除いてどの病院でも9万円以下(保険診療だと高額療養費限度額が適用)となって、健側に手を加える場合も、全体の経済的負担は軽くなりますよね。
平常なときの豊胸と違って、バランスを取るためなので、将来的には、これも保険診療になればよいのだけど・・・。

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