蟲
曇りのち雨の月曜日、通勤も仕事も疲れました
帰宅してまで引きずっていても仕方ないので、パセリをブラッシングしたり、昨日買ったビオラを眺めたり、お風呂上がりにストレッチしたりしてましたが、ふと、昨日の地元民放の番組(関西電力提供)で見た句碑を思い出しました。
舟蟲が
潑溂
原子力發電
美浜発電所にある山口誓子(1901-1994)の句碑で、発電所を見学に訪れた記念に作った句だとか。一度見たら忘れられないインパクトです
「舟蟲」と「原子力發電」という題材を、「潑溂」で繋いで切り取っているところに驚きましたが、「蟲」といえば、『風の谷のナウシカ』の蟲が思い浮かぶ私は、王蟲と舟虫ってちょっと似てるなあ・・・とも思ってしまいました
その句を思い出していた間、なぜか疲れを忘れてましたが、そうでなくても、もう少し溌剌としていたいこの頃です。
コメント
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その句、美浜発電所のPRセンターの前にありますね。学生時代に文学部の教授がその句を見て「けったいな句やな」と言ったのが印象的で、いまでも何がけったいなのか分らないままですが。
フナムシって海のゴキブリみたいであまり気持ちのいいものではありません。(よく釣りのエサにしましたが)
自然の中でいまそこにいる(フナムシくん)が原子力発電という当時、最新の設備との共生を詠んだ素朴なものと思ったわけです。
原子力発電がフナムシのカンフル剤なのか?な〜んて思う人もいるかもしれません。
でもそんなムシがウジョウジョいたら気持ちが悪いのは事実で、放射能で増えたりとか、元気になったりとか、廃炉になり人が住めなくなった発電所内にフナムシがゴソゴソうごめいているのはちょっとブラックです。
投稿: プル | 2010年2月 9日 (火) 22:45
PRセンターの前にあるんですね。
テレビで女性レポーターが紹介しているのを見たときの第一声は、「原子力発電でフナムシが溌剌・・・何これ?」
でも、当の電力会社がわざわざ建てた句碑だし、誓子先生にシニカルな意図はなかったのでしょうね
『風の谷のナウシカ』の王蟲は、「腐海」という、汚染された森に集団で住んでますが、そんなことにならないようにお願いしたいものです。
投稿: まちこ | 2010年2月10日 (水) 00:54