声が怖いあの番組
今夜の「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」
先週、「しこりのない乳がん~見逃す恐怖~」という予告を見て、「非浸潤性乳管がんかな?」と思いましたが、やっぱりそうでした。
今回の再現ドラマは、74歳・主婦の方のケース。
- 乳首から薄茶色の分泌物が出る
- 下着の同じ場所にシミが付く
- 茶色い分泌物が出る
- 乳頭から出血
という私にはなかった症状が紹介された後、来宮良子さんの怖~い声で「病名 非浸潤性乳管癌」の宣告
再現ドラマ後の医師の解説にもあったし、番組HPにも「唯一の症状といえるこの分泌物。人によっては出ないことも」とありますが、あの構成では、「浸潤がんはしこりでわかり、非浸潤がんは乳頭異常分泌でわかる」とか思われないかしら・・・とちょっと気になりました。
毎月の自己検診は大切ですが、視触診ではわからない小さなしこりやしこりのない乳がんを見つけるには、定期的な乳がん検診が大切
とくに、非浸潤性乳管がん発見のサインとなる石灰化の撮影は、マンモグラフィの得意分野ですが、番組によれば「現在、日本でのマンモグラフィ受診率は、たったの4.1%」(2007年、OECD調べ)とか。
日本乳癌学会の『科学的根拠に基づく 乳癌診療ガイドライン』の2008年度版が出ていたことは知らなかったので、Amazonポイントを使ってさっそく1冊注文しました
番組後半の「乳がんのリスクを高める生活習慣チェック」は、この本を中心にした4つのQ&Aでした。勉強のために引用させてもらうと・・・。
Q1 乳がんリスクを高めるのは?
A 怒りっぽい・心配性などの「性格傾向」
B 「配偶者の死」Q2 乳がんリスクを高めるのは?
A 「閉経前の肥満」
B 「閉経後の肥満」Q3 アルコール摂取と乳がんリスクの関係は?
A 「関係がある」
B 「関係がない」Q4 乳がんリスクを高めるのは?
A 「電磁波」
B 「夜間勤務」
番組HPの【答え】と【解説】のまちこによる要約、【感想】は以下のとおり。
Q1
【答え】
B 「配偶者の死」
【解説】の要約
「乳癌診療ガイドライン」によると、【関係あり】。
「配偶者の死」「離婚」「身近な親族や友人の死」が、発症リスクを高めることがわかっている。理由の一つとして考えられているのは、気力が落ちることで免疫力が低下すること。
性格傾向とは【大きな関連なし】。
【感想】
人生いろいろあっても、気力、免疫力は大切ですね。
私は愛猫ミントを亡くして、ちょうど3年目の発見でした
リスクを先延ばしするためではないけど、パセリ(今年5月で15歳)には「長生きしてね」と毎晩寝る前に言ってます。
Q2
【答え】
B 「閉経後の肥満」
【解説】の要約
「乳癌診療ガイドライン」によると、【確実】。
乳がんの発生には、主に卵巣から分泌されるエストロゲンが関係していることがわかっている。エストロゲンは脂肪細胞でも作られるため、閉経後に太っていると体内のエストロゲン濃度が高いままになり、痩せている人よりも発症リスクが1.5~2.3倍高まる。
なお、閉経前の肥満は【ほぼ確実】にリスクを減少させる。
【感想】
とはいえ、閉経前でも太りたくないです
Q3
【答え】
A 「関係がある」
【解説】の要約
「乳癌診療ガイドライン」によると、【ほぼ確実】。
世界癌研究基金(WCRF)の報告では、【確実】。
体質や人種、アルコールの種類などの差があるため、何杯以上という値は規定されていない。アルコールは適量ならば身体によいといわれている。飲みすぎに注意。
【感想】
引き続き、お酒は控えめに
Q4
【答え】
B 「夜間勤務」
【解説】の要約
「乳癌診療ガイドライン」によると、【可能性あり】。
睡眠を促すメラトニンというホルモンが、乳がんの発生を抑制すると考えられている。メラトニンは睡眠中の夜間に分泌され、朝日を浴びると減るため、長期間、夜睡眠をとらずに光を浴びていると、分泌が減少し、リスクが高まると考えられている。
電磁波との関係性は、現段階では【証拠不十分】。
【感想】
夜更かしはほどほどに
コメント
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初期すぎた人は見たのでしょうか
投稿: T恵 | 2009年3月 6日 (金) 13:59
T恵さん、こんにちは。
「初期すぎた」は、「初期すぎる(自己検診ではわからない)」でしょうか・・・?
こういう番組は、いま不安を感じていない人向けのものなので、まずは自己検診(視触診)をして、しこりや異常分泌があった人は早めに病院へ、なかった人も次の乳がん検診は受けようと思ってくれているといいなあ・・・と思います。
でも、上の4つのチェックのほかに紹介されていた発症リスクのうち、「出産経験がない」「授乳経験がない」は、いつ何度聞いても、「そんなこと言われても~」と思ってます。
投稿: まちこ | 2009年3月 6日 (金) 16:19
私は父が亡くなった直後からあちこち変調をきたしました。
やはり、心が弱まると、体の防御ができなくなるのですね。
投稿: よぉさん | 2009年3月 6日 (金) 23:37
やっぱり、心と体は別物ではないようで・・・。
だからこそ、心が弱ってるときはしっかり食べて寝て、体が弱ってるときはせめて心は元気を保って・・・と思いますが、これがやっぱり難しいです。
私はミントを亡くしたとき、食べず寝ずで、仕事だけ(ちょうど取材等で忙しい時期だった)はいつも以上にやってましたが、あれは異様に気持ちが張り詰めていたからか・・・と1年以上経って(このブログを始めた頃)思いました。
投稿: まちこ | 2009年3月 7日 (土) 00:54