大島さんのサンクチュアリ
近所の書店に寄ったら出てました。
1、2巻を読みなおし、「案ずるより?」(06年8月)を書いたのは、持病のIgA腎症の治療として扁桃摘出とステロイドパルスの入院を勧められたとき。
結局、そのときは入院せず、今年4月と5月にそれぞれ別件で入院したわけですが、大島さんちのグーグーやビーと同じく、うちのパセリも無事に留守番してくれました。
3巻を読んで、「『猫おばさん』で悪い?」(07年6月)を書いたのは、ちょっと厳しいカスタマー・レビューが多かったから。
公園のホームレス氏から引き取ったタマの成長と一軒家への引っ越しを中心とした巻で、私は好きですが、そのあとがきでは、06年12月現在、猫9匹の大所帯になったことが書かれてました。
で、今度の4巻は、グーグー、ビー、クロ、タマに、ミケマルが加わって5匹になるまでの30話(3巻あとがきの時点までは、まだ数年分の話がありそう)が収録されてます。
前半の中心はビーの行方不明の話で、後半の中心は庭に来るノラ猫たちの話。
それに対して、またまた厳しいレビューが多いようです。
ビーが行方不明になって、ペット探偵を雇ったり、近所の家々を尋ね歩いたり、気が変になりそうな1週間を経験したあと、
ビーは免れたが “猫取り”の事実は 深く胸に焼きついた
動物実験も これからもっと 考えていきたいし
それにつけても
「もー ぜったい 猫は外に出さないことにしよう !!」
と思いながら、「脱出の天才」ビーをなかなか止められない大島さん。
次の巻では、「みんな室内飼いになった でも タマとは一緒に散歩している」という展開になるといいんだけど・・・。
それから、庭にカリカリを食べに来る老若雄雌のノラ猫たち。
なかでも、大島さんが用意した産室を無視し、どこかで2度出産をしたハナちゃんについて、
ハナちゃんの出産を 喜ぶ一方で ふと思った
「避妊手術のこと 考えねば ならないなあ」
これも4巻では実行されていないので、今後に期待・・・。
その他、飢えて凍えるノラ猫たちに対して、庭のリフォームの際に作った猫小屋の話が出てきます。
最後まで人に馴れないまま、ここで死んだオコゲには、まさにサンクチュアリだったろうし、ハナちゃんの子のチョビヒゲがここで出産したとあるので、3巻あとがきのモーモー、クリクリ、ルチルは、チョビヒゲの子かしら?
4巻あとがきには、「我が家の猫は今(2008年5月現在)13匹になってしまいました」とあり、「普段の掃除も大掃除」の様子が描かれてますが、大島さんが97年12月に卵巣がんの手術を受け、98年7月に化学療法を終えてもうすぐ10年。
猫たちは大島さんの、大島さんは猫たちのサンクチュアリ。
『グーグー』4巻は、猫とともにがんをサバイバルする大島さんが織りなす、人と猫の共生物語の途上だと思って読みました。
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コメント
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実は 私ペット探偵 頼んだ事があるんです@シンガポール
こっちに来てから 家猫なんですが 引越しした晩どこを探しても
ミュウ(昨年夏21才で没)がいなくて、、荷物の出し入れの間は
ケージの中に入れておいたので 外に出たはずはないんですが
どこを探してもいなくて 8階のベランダから下に落ちたかと。
二人の探偵さんが駆けつけて 家捜し、、、見つからないので
夜明けをまって 外を捜索ということで一旦引き上げたんです。
友達が心配して 駆けつけてくれて、、
『ここをこうやって 探して・・・』クローゼットを空けたらちんまり座ってたんです。
でもクローゼットもなんだもすみからすみまで探偵さん 見てくれたのに・・
今では泣き笑いの 笑い話です。
投稿: レオ | 2008年6月 7日 (土) 00:37
心配するレオさんをよそに、ミュウちゃんがクローゼットの中でちんまり座っていたところ、想像してしまいました。
21年の時を共有したミュウちゃんの思い出、どれもみんな宝物ですね
投稿: まちこ | 2008年6月 7日 (土) 15:13