術後1ヵ月
4月25日の手術から明日で1ヵ月。
2月28日に左乳腺石灰化、3月24日に異型乳管増殖症(ADH)の診断を受け、入院前の最後の外来の4月17日までは、ADHとあるかもしれない非浸潤性乳管がん(DCIS)について検索し、こういう状況でなかったら、絶対!読まない論文を読んでました
たとえば・・・。
- 加藤拓ほか「良性乳管内増殖性病変と非浸潤性乳管癌の細胞像の鑑別-乳房温存術標本断端擦過細胞診での検討-」(『日本臨床細胞学会雑誌』Vol.42、No.2、2003年)
- 森谷卓也「乳腺の非浸潤性乳管癌と乳管内上皮性病変:最近の概念と細胞像」(『日本臨床細胞学会雑誌』Vol.41、No.3、2002年)
なぜADHが「前癌病変」といわれるか納得がいったので、17日の外来では先生とじっくり話せたし、入院した24日は手術前日なのに眠剤なしでぐっすり眠れた・・・というのが1ヵ月前。
で、いまの関心事は、やっぱりあったDCISの術後ホルモン療法のことと、今回の傷跡(縦カーブで5cm弱)をきれいに治すこと。
退院後初の外来だった今月8日(同じ病院の耳鼻咽喉科に入院した日)には、傷に貼ってあったテープを剥がして新しいテープを貼り、テープを1巻もらいました。
私は頸部にも甲状腺がんの傷跡(横カーブで約10cm)がありますが、「傷の線が広がったり、盛り上がったり、赤くなったりしないように」と言われ、術後3ヵ月ほどテーピングしてました。
最初の頃は、貼り替えるたびに「この傷がきれいに治るのかなぁ」と思ってましたが、続けるうちに上下の微妙な段差もなくなり、傷も細く白い線になって、今ではよく見ないとわからないほど。
貼るときは、テープを3cmほどの長さに切り、傷に直角に左右を少し寄せるように貼り、5mmずつ重ねて。
はがすときは、傷の方向に沿って。
今日もこんなふうに貼り替えました
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テーピング。
傷口をきれいにするための方法だったのですね。
もう遅いですね。私の場合は・・・。残念!!
術後の腫れがすっかりおさまった今は、やはり、左右の形の
違いがよくわかるようになりました。
正面から見ると、外側のふくらみがなくなっています。
下着をつければ問題ないですが、ちょっと気になりますね。
投稿: emiemi | 2008年5月26日 (月) 21:00
傷跡、医学的には「瘢痕」というそうですが、瘢痕組織が成熟するのに、最低3ヵ月はかかるらしいです。
emiemiさんも、まだ術後3ヵ月は経ってませんよね?
乳房の場合は、頸部のように動く部位ではないし、日光(紫外線)も当たらないので、「肥厚性瘢痕」は起こりにくく、テーピングしなくても時間が経てば、白く平らになるとは言われました。
でも、毎日お風呂に入るたびに目にするより、テープの交換時に「前よりちょっときれいかな?」と思うほうが、精神的にもよいようです。
投稿: まちこ | 2008年5月26日 (月) 23:44
傷口を綺麗にするそんな方法があったのですね。
生検のために切った傷口が5センチ
DCISが見つかったために追加切除をする際 先生が日をあまりあけず傷がふさがらないうちに同じところから切りましょうということで傷は1つしかありません。
追加切除の術中の検査で DCISの広がりの異型細胞もみつからなかったので 最小限の切除ですんだので ほとんど形はわかりませんが 私はその後放射線もやったので 左胸だけ汗をかかなくなりましたね。
投稿: レオ | 2008年5月26日 (月) 23:50
レオさん、放射線治療をすると、瘢痕がきれいになる(肥厚性瘢痕の予防になる)と聞いたのですが、やっぱりそうですか?
ところで、Mindsのサイトで更新されてない『乳癌診療ガイドライン 薬物療法 2007年度版』、結局、買ってしまいました。
2004年度版では Q39でしたが、2007年度版ではQ61に。
そのQ12「非浸潤性乳管癌に対する乳房温存療法の術後にホルモン療法は有用か」に対して、推奨グレードCとして、「タモキシフェンの投与により同側乳房内再発および対側乳癌が減少する可能性がある。投与の可否は、毒性とのバランスを考慮して判断する」。
解説の最後には、「同側乳房内再発の減少効果は放射線治療のほうが大きく、タモキシフェンはこれに代わるものではないことに留意する必要がある」とありました。
放射線省略については、DCISのサイズや悪性度、切除時の断端距離から納得してますが、タモキシフェンについては、対側乳癌の発生率をどう考えるかでしょうか。
ADHのときから「対側にもできるかも」と言われてるので、そのへんことをまた聞いてみようと思いました。
投稿: まちこ | 2008年5月27日 (火) 02:57
>放射線治療をすると、瘢痕がきれいになる(肥厚性瘢痕の予防になる)
手術してくれた先生も放射線の先生からもそういう説明が無かったので 実は知らなかったです。
でも確かに 傷はあんまり目立たないです。
脇に近いところで5センチぐらい切ってるのですが手を上げても
あんまり目立たないので 温泉とかに行っても 自分から言わなければ乳がん(DCIS)で手術したとは誰も気がつかないかも
しれません。
こちらは暑いので ゴルフなどしてると左胸だけしか汗に
ぬれないのはちょっと変に見えるかもしれないですけど
タモキシフェンの服用にあたっては対側の予防にもなるが
同側乳房内再発を強調されました。
DCISでの対側の発生は可能性はかなり低いような説明だった
と思います (なんせ英語だったので)
それより同側乳房への発生の予防のため 放射線とタモキシフェン2つで行ったほうがよいという説明でした。
ただ こちらでは最終的判断は患者自身なので納得して
両方やりました。
まちこさんの先生がどういう説明をされるか また結果を教えてください。
投稿: レオ | 2008年5月27日 (火) 22:09
このガイドラインでは、論拠にしている海外でのランダム化比較試験2つの結果が異なるので、「減少させる可能性がある」という書き方をしているようです。
タモキシフェン投与群を非投与群と比較して、
1つめの試験:同側のDCIS発生率はほぼ同じで、浸潤がんの発生率が少なく、対側乳がんの発生は約半数と少なかった。
2つめの試験:同側の浸潤がんは減少が観察されず、対側乳がんの発生は約半分に抑えていた(DCISは、両側に対して抑制された)。
これによれば、DCISの術後療法について、放射線はエビデンスが確立し、ホルモン療法は「可能性」の段階のようですが、要は自分がどう判断するかなので、また先生に質問してみますねー。
投稿: まちこ | 2008年5月28日 (水) 21:14