兵法は意味深い
5日に起こった問題の対応は、どうなることかと思いましたが、いったん元に戻して、来年度前半に練り直すことになりました。
つまり、残り少ない今年度中の練り直しはなし。
何度も論議して、押さえるところは押さえてたので、いろいろ思うことはありますが、無駄なケンカや体当たりをして、出るべきときに出られないと困るので、一時撤退。
陣形をたて直すことにしました。
という書き方をするのは、
(1)昨日、ようやく『銀河英雄伝説 7』を手に入れ、
(2)今日、Friedrich Wiihelm Hackländer “Zwei Nächte” の森鴎外訳「ふた夜」を現代語訳し始めたから。
昨夜も電話をくれた遠くの親友と、
「『軒もる月』より『そめちがへ』のほうが面白かった」
「ちょっと長いし、訳の訳になるからやってなかったけど、鴎外の『ふた夜』も面白いかなあ」
と話したので、早速実行。
最初はミラノのホテルで、六人の少壮士官の会話が続きますが、今回の訳では「余」は「俺」、「汝」は「卿」に。
ユサールの一人は言う。「俺にとって不運なことに、卿の地位ほど嫉ましいものはない。二ヵ月の休暇を前にして、ドアの外にはトランクを載せた馬車があり、ポケットには高価な為替がある。この愉快な会食を終えて、あの車に乗り移り、腹をこなしつつ、景色を眺めつつ、この春の夜に馬を駆けさせる。これを羨まずして何を羨もうか」
伯がこれを聞いて、その手中のシャンパンのグラスを高く掲げると、最後の夕陽の光がグラスの縁を金色に染めた。「もちろんだ。しかし、このナポリ行きはずいぶん前から知られていたことで、卿らにしても、心がけさえあれば、ともに来られたではないか」
と、こんな感じ。上の部分は、わが遠くの親友には、また別の意味をもって読まれることでしょう。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント