口説かれる
「今日は口説いてゴメン」
今いるところで、初めて「口説いてゴメン」と言われたときは、「へ?」(口説いた? いつ?)と思いましたが、何度か聞いてるうちに、「長々としつこく、ね」と了解しました。
ネットの国語辞典(大辞林)で「口説く」を見ると、③に「くどくどと繰り返して言う」(用例は『平治物語』)があり、うちの古語辞典(三省堂)で引くと、①に「繰り返し、くどくどと言う」(用例は同じく『平治』)があるので、古語が残ってるのかしら?
柳田國男の方言周圏論を思い出しながら、古語辞典の要説を読むと、「近世になると、異性をくどくような場合に多く使われるようになり、俗語のような印象を持たれるようになったらしい」という説明がありました。
蓮如が歩いた土地柄からいっても、中世の言葉が残っていて不思議はない感じですが、最近では、「口説いてゴメン」の後にときどき補足される「愚痴って」に、微妙に違和感があったりします。
話の内容は、愚痴というより職場についての意見だし、あれこれと言い合った後、締めの言葉のように「また口説いてゴメン。いや、愚痴って」と言われると、「口説いてたけど、愚痴ってないじゃん?」と。今日もそう思ったまちこでした。
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