『きょうの健康』から
今週のNHK『きょうの健康』は、「ふせごう 静かに進む慢性腎臓病」がテーマ。20年前から、その慢性腎臓病(IgA腎症という慢性糸球体腎炎)の私ですが、
- 27日(月)「危険信号を見逃さない」
- 28日(火)「悪化させない食事と薬」
- 29日(水)「透析と上手につきあう」
・・・を見て勉強になったのは、慢性腎臓病といえば、かつては慢性糸球体腎炎が中心だったのに、今は糖尿病性腎症のほうが多いことと、週3回病院に通って1回4~5時間行う血液透析のほかに、自宅や職場で行える腹膜透析(CAPD)や就寝中に行える自動腹膜透析(APD)が普及されつつあること。
ただし、腹膜透析が行える期間は5~6年が目安で、その後は血液透析に切り替えが必要だそう。
以前、病院の待ち時間に、CAPDの管を入れる手術をした84歳の女性と話したことがありますが(4月10日「病院で会ったおばあさん」)、5~6年といえば90歳くらいまで。
結局、食事療法の甲斐あって、透析は保留になったと言ってましたが、ご本人のQOLや送迎する家族の負担を考えると、5~6年は短いようで長いし、80代でも腹膜透析の適応になるというのは、ちょっと明るい材料でした。
腹膜を透析膜の代わりに使うCAPDは、1回30分の透析液の交換を1日4回行い、腹膜炎にならないよう管を消毒するという自己管理が大切で、現在は透析患者26万人のうち、CAPDが1万人、APDが4千人だとか。
もし透析が必要になったときは、最初の選択肢にしようかな・・・と思いました。
で、30日(木)は「最近の話題から」という予告で、慢性腎臓病ではなく、「動脈硬化予防の新対策」という内容。『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版』では、「高脂血症」の病名を「脂質異常症」に改め、総コレステロールを診断基準に使うのを止めて、脂質異常の診断基準(空腹時)を↓のようにしたそうです。
- LDLコレステロール 140mg/dl以上
- HDLコレステロール 40mg/dl未満
- トリグリセライド(中性脂肪) 150mg/dl以上
なんでも、動脈硬化のリスクが高いのは、悪玉:LDLコレステロールが高いか、善玉:HDLコレステロールが低い場合なので、総コレステロールだけではリスクを知ることができないのと、HDLコレステロールが低い場合にも「高脂血症」と呼ぶのは適当じゃないからとか。
ちなみに私は、うっかり朝食を摂っちゃった午前中の検査でも、脂質については余裕で正常範囲内ですが、一病息災でいきたいものだと思いました。
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