飛鳥時代の地震対策
地震のたびに思い出す「龍神都市」というマンガ。嫌われキャラの館林学長が出す3つの難問に、宗像教授が「龍」をキーワードとして答えていくもので、最後の問いは、「天武天皇自身が都の建設を熱望していたらしいのに どうしてもっと早く 完成できなかったか」。
晩年近くに着工した藤原京は、死の数年後に完成したそうで、果断な天武天皇が候補地に迷ったすえ、遠く信濃まで調査したのは、宗像教授によれば、『日本書紀』の天武天皇の項目にも多く記録されている「地震」のため。
普通の君主なら 災害は災害として平然としていられるだろう
だが
中国古来の考え方に通じていた天武天皇は 違っていたはずだ
天変地異は 政治の乱れが原因だとする考え方だ
その考え方を説明した部分に、キーワードの「龍」が出てきます。
風水思想では 地震や噴火は“龍脈”が乱れた現象とする
“龍脈”とは大地の“気”の流れであり それが変動する時
地震が起きる
684年の白鳳大地震、翌年の浅間山噴火などの天変地異を鎮めるため、“龍脈”の乱れを正せる場所を探していたという説ですが、これを読んで以来、地震があると「政治の乱れ」という言葉が思い浮かんじゃって・・・。
今日の新聞の1面は、「新潟、長野で震度6強」の記事の左に「内閣支持率 最低28%」の記事。のちの平城京・平安京をしのぐ規模だった藤原京は、汚水処理に失敗して、完成後わずか16年で遺棄されたとか。「政治の乱れ」が地震の原因とは考えない現代ですが、早急で着実な対策が必要なのは古代以上・・・と思いました。
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