ネコが食べるハーブ
先月刊行された『メディカルハーブの事典-主要100種の基本データ』(林真一郎編)を買ったので、1997年刊行の『メディカルハーブ-薬用ハーブ完全図解ガイド』(英国ハーブソサエティ編)と読み比べてます。
で、今日はネコが食べるハーブについて。子猫の頃からハーブが身近にあったうちのパセリは、ベランダに出るたび、匂いを嗅いだり食べたりするので、食べるハーブを見てみました(以下、『メディカルハーブの事典』は『事典』、『メディカルハーブ』は『図解』と略称)。
まずは、オート(「ネコの元気草」の商品名で売られている燕麦)。『事典』では、使用部位は地上部で、作用は滋養強壮、精神安定、鎮静、利尿。『図解』では、麦わらに抗うつ、神経系の回復と強壮、発汗促進、穀粒に抗うつ、神経系の回復と強壮、滋養の記載。
パセリが食べるのは葉ですが、『事典』には、「葉に含まれるトリテルペン系サポニンは強力な殺菌作用をもつ」とありました。(ネコのように毛を舐めない犬も食べるのは、そのため?)
葉は食べない私も、穀粒を挽き割った市販のオートミールは、パンがないときの朝食や小腹が空いたときの夜食に食べます。『図解』によると、オートブラン(穀粒を挽いた後に残る皮)の血中コレステロール低下作用は、弱いながら、オートミールにもあるのだとか。
次に、レモンバーム。『事典』では、使用部位は葉部で、作用は鎮静、鎮痙、抗菌、抗ウイルス。『図解』では、鎮静、抗うつ、消化促進、末梢血管拡張、発汗促進、神経系の緩和・回復、抗ウイルス、抗菌、駆風、抗けいれんの記載。
その次に食べるのがキャットミントで、『事典』には載ってませんが、『図鑑』には抗けいれん、駆風、胃腸刺激、発汗促進、冷却の記載がありました。
現代製薬の犬・猫用サプリメントに、「オトギリソウ・プラス-ストレス対策」、「シソエキス・プラス-皮フ対策」、「エキナセア・プラス-かぜの心配なとき」、「イチョウ葉・プラス-頭の老化対策」というハーブエキスを使ったものがありますが、パセリの場合は生のハーブ。
そのせいか、腎機能に年齢的な低下があることを除いては、風邪もひかず、元気に過ごしています。他のハーブは、匂いを嗅ぐだけなので、味が好きだとか食べてみて体にいい感じだとか、パセリなりに「これは食べる」という基準があるようですが、教えもしないのに不思議・・・。
ところで、この記事にリンクを張るのにAmazonで『図鑑』を検索したら、ユーズド価格が¥12,000~になっていてびっくり。「ハーブ:過去と現在」「薬用ハーブ百科」「ハーブ薬」「家庭での治療」という構成・内容も充実してるし、挿画や写真も美しい本ですが、私は10年前に第1刷を¥3,400で買いました。
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