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2007年3月

2007年3月31日 (土)

エイジズムとフェミニズム

「赤猪子物語」が読みたくて、他の収録作5作は文庫で読んでましたが、『有吉佐和子選集第11巻』を買いました。発表順でもテーマ別でもないのに、なんとなくまとまりがあったので、そのことを・・・。

婚外の女の視点を活かした作品

1.「華岡青洲の妻」(『新潮』1966年11月)
母や嫂とともに兄・青洲の医業に協力した小陸。瀕死の床で、「私の一生では嫁に行かなんだのが何に代え難い仕合せやったのやしてよし。嫁にも姑にもならいですんだのやもの」と嫂の加恵に言う。

2.「赤猪子物語」(『新女苑』1957年4月)
80年も前に、帝から「召さむぞ」と言われた老女・赤猪子。帝の気紛れだったと気づいてからも、あの言葉があったからこそ、情や体でほだされて嫁ぐ過ちを犯さずに済んだと考え、彼女を哀れむ帝を笑う。

老いを背景として活かした作品

3.「美っつい庵主さん」(『文学界』1957年10月)
中高年の尼僧4人と幼少の頃から暮らしていた大学1年の尼僧・昌妙。庵主の跡継ぎである彼女は、夏休みに大学4年の男女が寺に滞在したことから、自らの「獣の目」を意識する。

4.「三婆」(『新潮』1961年2月)
戦争末期に金融成金の男に死なれた3人の老女。空襲や接収で家を失い、広い庭園に点在する茶室に移り住み、いがみ合いながら暮らしていたが、世間が復興した10年後、かつて茶室を借りていた若夫婦が訪ねると、妾は脳を、妹は足を病み、妻と同居していた。

老人の語りを活かした作品

5.「亀遊の死」(『別冊文芸春秋』1961年6月)
戯曲「ふるあめりかに袖はぬらさじ」の小説版。江戸末期に異人の身請けを拒んで自刃した花魁・亀遊が「攘夷女郎」として虚像化された様子を、彼女を知る元芸者のお園が語る。

6.「うるし」(『小説新潮』1962年2月)
輪島塗の親方・椀屋喜兵衛が、金沢の芸妓10人を連れて輪島の山で遊び、うるしにかぶれて面容変わったお染を松の内の間買い切るが、逃げてきた新橋に連れ戻されたというお染とは再び会えなかったと昔話を語る。

有吉が26~35歳の作品ですが、若い頃から老人を多く登場させ、男との関係の違いによる女の差異と共通性、女と男の視点の差異を捉えるなど、セリフや語りの面白さのなかに、しっかりエイジズムとフェミニズムしてたんだなあ・・・と改めて思いました。

「三婆」は、妻、妾、独身という立場の3人の老女を描いてますが、これで思い出したのが、近藤ようこの『ルームメイツ』というマンガ。

   ←小学館文庫で全3巻

小学校の同級生だった還暦の女性3人(専業主婦、芸者上がりの元二号、独身の元教師)が、郊外の分譲マンションで同居する話で、こちらは最後までそれぞれの個性が花ひらくところが、「三婆」とは逆。

『ビッグコミック』1991年3月~96年10月に不定期連載とあるのを見て、青年誌なのによく載せてたなあ・・・と思いますが、最近好きなマンガは、なぜか『ビッグコミック』掲載のものが多いです(^_^;) 

2007年3月29日 (木)

アニメ夜話スペシャル

BSアニメ夜話スペシャル「とことん!あしたのジョー」(27~31日)を第1夜から見てます。子どもの頃に再放送をやってた気もしますが、「ジョー」といえば、矢吹丈より島村ジョー(1979~80年放送の「サイボーグ009」)だったので見てなかったし、「こういう話だったのねー」と思いながら。

第1話の、東京タワーと寒風を背景にジョーが登場し、橋を渡ってドヤ街に現れるところなんか、子どもの頃に見ても、たぶんよくわからない高度経済成長の陰のような風景。いっぽう、財閥令嬢の白木葉子は、島にある少年院を慰問するのに専用ヘリを使う金持ちぶり。

昔の少年マンガ・アニメには、貧しい出自の主人公が多かったけど、同じ梶原一騎(高森朝雄)原作のものでも、「タイガーマスク」は好きで「巨人の星」が嫌いだったのは、伊達直人と星飛雄馬の性格の違いもさることながら、あの濃厚な父子関係が苦手だったのよ・・・と改めて思いました。

丹下段平もジョーにとっては父みたいなものですが、実の父と父みたいな人では大違い。隻眼の丹下左膳、じゃなかった段平さんは、ギルモア博士より好きです。

2007年3月27日 (火)

ゆく春

昨日は、朝から夜まで、会議、送別会、会議、送別会のラウンド。今回は、何かとお世話になったK課長の定年退職があり、数年後にはM部長など私が信頼する数人の方が定年を迎えるので、うちの職場もどうなるんだろうなあ・・・と改めて思ったりしてました。

070327_15550001_1そういう春ではありますが、自宅ベランダでは、昨年、球根の掘り上げ・植え直しをしなかったムスカリが頭を出し、寄せ植えしているレモンバームにも、新しい葉っぱが伸びてきました。

仕事面では、次年度の体制もはっきりしたので、そろそろ準備を始めないと・・・というところです。

2007年3月25日 (日)

地震

今朝9時42分頃の地震(石川県能登地方で震度6強)では、こちらも震度4でよく揺れました。

私はベッドで寝てましたが、部屋ごとゆらーっとした感じがして目が覚めました。パセリはもうベッドにいなかったので、揺れてる間、寝室のドアの横にある本棚を押さえる格好で立ってましたが、おさまった後にテレビをつけたら、もう地震情報をやってました。

パセリを探すと、初めは寝室の窓とカーテンの間(ペアガラスが割れなければ大丈夫だけど)、その後はベッドの下に隠れていて、何度か余震(観葉植物の葉が揺れる程度)があったからか、まだ出てきません。

うちは、床に置いてあるトレー(パセリの食事場所)の上で水がこぼれ、隣のお皿のドライフードが半分ウェットになったくらいでしたが、能登には臨界事故の隠蔽が発覚して間もない原発もあるし、被害が少なければいいなあ・・・と思います。

(追記)
いま、パセリが「ニャー、ニャー」(もう大丈夫?)と言いながら出てきましたが、まだ怖いようで、すぐコタツの中に入りました。(12:07)

3月下旬のベランダ

ちょっと暖かくなってきたし、ベランダで土いじり(ガーデニング)したいのに、週末になると悪天候(^_^;) 

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いま咲いてるのは、フリージア、ビオラ、スイセンと、

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フリンジド・ラベンダー、ローズマリーくらい。

でも、他のハーブもバラも葉っぱが育ってきてるし、耐寒性が弱いローズゼラニウムも元気に越冬したので、これからが楽しみです。

2007年3月24日 (土)

美夜受比売の月経

昔買って読んでなかった本を読みました。

Photo 中山千夏『姫たちの伝説―古事記にひらいた女心

『古事記』に出てくる女神や姫77人を取り上げた本。

雑誌『歴史と旅』に1992年1月から13回にわたって連載されたものの単行本化ですが、80年代フェミニズムより70年代ウーマンリブの雰囲気かなあ・・・と思いました。

第1~13話のタイトルは、「~のこころ」で統一されてますが、面白かったのは、第12話「産のこころ」。

サブタイトルに「月経ちて火なかに命かけて産む姫あり」とあるように、『古事記』の中の月経と出産を扱った章で、倭健命と美夜受比売(みやずひめ)の話が「本邦最古の月経の記録」として取り上げられてます。

天皇の命で「東伐」に出かけた倭健命は、尾張の国で美夜受比売の家に寄り、すぐに寝たいと思いますが、戻ったときにと約束し、東国を平らげて戻ってきます。

美夜受比売は、ご馳走とお酒で歓待しますが、そのときに・・・という話。

岩波文庫で読んだとき、「この頃から月経って字を使ってたのかー」と思った部分ですが、中山氏は、この漢語に「つきのさはり」とルビが振られてることについて、

「経」にサハリの意味はまったく無い。当て読みの多い古事記のなかでも、これはかなり大胆な当て読みの例だ。この読み方は間違いじゃなかろうか、と私は思った。

と書いてました。

たしかに、当の歌にも、その後の行為にも「障り」の感覚はないようだし、後代の「当て読み」ではない、当時の読みが知りたい・・・。

ちなみに、岩波文庫の訓み下し文から、その部分を引用すると、

ここに美夜受比賈、それ襲(おすひ)の襴(すそ)に、月經(つきのさはり)(つ)きたりき。故、その月經を見て御歌読みしたまひしく、

 ひさかたの 天の香具山 利鎌(とかま)に さ渡る鵠(くび)
 弱細(ひわぼそ) 手弱腕(たわやがひな)
 枕(ま)かむとは 我はすれど さ寝むとは 我は思へど
 汝(な)が著(け)せる 襲の裾に 月立ちにけり

とうたひたまひき。ここに美夜受比賈、御歌に答へて曰ひしく、

 高光る 日の御子 やすみしし 我が大君 
 あらたまの 年が來(きれば 
 あらたまの 月は來(き往く 
 諾(うべ)な諾な諾な 君待ち難(がた)
 我が著せる 襲の裾に 月立たなむよ

といひき。故ここに御合(みあひ)したまひて、その御刀(みはかし)の草薙剱を、その美夜受比賈の許に置きて、伊吹の山の神を取りに幸行(い)でましき。

1つめの歌は、倭健命が「鋭い鎌のように空を渡る白鳥。その鳥のように、か弱くて細い、たおやかな腕を枕にしようとするけれど、寝たいと思うけれど、あなたが着ている襲の裾に月が立ってしまったなあ」と詠んだもの。

2つめの歌は、美夜受比売が「太陽のように光る皇子、私の大君。年が来て経てば、月も来て経っていくもの。本当にもうあなたを待ちかねて、私が着ている襲の裾に月が立つのも当然でしょう」と返したもの。

岩波文庫の「月立ちにけり」の注には、「新月が現れたことだ。月経がはじまって裾に血がついているのをたとえた」とあるし、「月立(つきたち)」は「朔日(ついたち)」の語源なのだそう。

なので、中山氏は、「月経は女のツイタチ」、「時がタツと言い『経つ』と書く」、「その生理をツキタチと呼んだのは、大いにありうることではないか?」と推理。

原文の表記は、「月經」は「月經」、「月立ちにけり」は「都紀多知邇祁理」、「月立たなむよ」は「都紀多多那牟余」。

中山氏の「月経=ツキタチ」説は、当時、「経」を「フ」以外に「タツ」と読んだかどうかがネックになりそう。

でも、個人的に呼ぶ分には何の障りもないので、お気に召した方がいらっしゃったら、いかが?

2007年3月22日 (木)

老いに対する自覚の違い

『古事記』の「下つ巻」で面白かったのは、雄略天皇の章にある「赤猪子(あかゐこ)」の一節。こんな感じの話でした。

                 * * *

ある日、天皇が遊びに出かけて三輪山のあたりに来たとき、川で衣を洗っている童女がいた。

その容姿はたいへん可愛らしかった。

天皇がその童女に「お前は誰の子だ」と聞くと、「私の名は引田部の赤猪子といいます」と答えた。

天皇は「お前は結婚するな。今に私が召そう」と言って宮に帰った。

赤猪子が天皇に召されるのを待って80年が過ぎた。

そこで、赤猪子は「お召しを待つ間に長い年月が経ち、容姿も痩せ衰えて、今さら期待もしていない。けれでも、待っていた心を知ってもらわなくては、気がふさいで仕方がない」と思って、たくさんの贈り物を持たせて、天皇のもとへ出かけて献上した。

けれども、既に天皇は自分が言ったことを忘れていて、赤猪子に「お前はどこの老女だ。何をしに参った」と聞いた。

そこで、赤猪子は「某年某月、天皇の命を被り、お召しを待って80年が経ちました。今は容姿も老いてしまい、何の期待もしておりません。けれども、私の志をお知りいただきたいと思って参ったのです」と言った。

天皇は驚いて「私はすっかり忘れていた。しかし、お前が志を守って召されるのを待ち、徒に年を取ってしまったのは不憫なことだ」と言って、心の中で寝てみようと思ったけれども、彼女があまり老いているのを憚って寝ることができず、歌を贈った。

 御諸の 嚴白檮がもと 白檮がもと
 ゆゆしきかも 白檮原童女
 (三輪山の神聖な樫の木の下のように、
 忌み憚られるよ。橿原乙女は)

 引田の 若栗栖原 若くへに
 率寝てましもの 老いにけるかも
 (引田の若い栗林のように、若い頃に
 寝ればよかったのに、老いてしまったなあ)

赤猪子の涙が、着ていた丹摺の赤い衣の袖を濡らした。

その歌に答えて、

 御諸に つくや玉垣 つき餘し
 誰にかも依らむ 神の宮人
 (神社に築く玉垣、その築き残しのように取り残されて、
 誰に頼ろう。神の宮の女は)

 日下江の 入江の蓮 花蓮
 身の盛り人 羨しきろかも
 (河内の国の日下、その入江に咲く睡蓮のように、
 身の盛りの人が羨ましいことです)

と歌った。

そこで、たくさんの物をその老女に与えて帰した。

この4つの歌は、静かにうたう歌である。

                 * * *

何が面白いって、赤猪子より年長の天皇(124歳まで生きたことになっている)が、自分の老いは棚に上げて、せっかくだから寝てみようと思ったけど、相手が老女なのを憚って寝なかったというところ。

たまに、50~60代のおじさんが、どう見てもその人より若い女性を「あのおばさんが・・・」と言ってるのを聞いておかしく思うことがありますが、自分の老いは重々自覚してやってきた赤猪子のこと、袖を濡らした涙が、笑いをこらえた涙だったとしても、納得できます。

有吉佐和子が、この話をもとに「笑う赤猪子」「赤猪子物語」という作品を書いてますが、まだ読んでいないので、そのうちに・・・。

初めに女性恐怖ありき

一昨日、『古事記』を読み終えました。以下は、「上つ巻」で面白かったこと。

「獨神(ひとりがみ)と成りまして、身を隠したまひき」

「天地(あめつち)初めて發(ひら)けし時」や「國稚(わか)く浮きし脂の如くして、海月(くらげ)なす漂へる時」に現れた別天(ことあま)つ神5柱と、次の2柱の神について、ホントにいちいち「獨神と成りまして、身を隠したまひき」(独身のままでお隠れになった)と語ってること。

で、計7柱の独身の神が登場した後に5組10柱の男女の神が現れますが、お隠れになる前の別天つ神5柱が「この漂へる國を修め理(つく)り固め成せ」と命じたのが、5組目の伊邪那岐命と伊邪那美命。

他にも男女の神はいたのに、互いに誘い合う男女の神(「伊邪」は、「いざ」「誘う」に通じる)を選んだわけは、伊邪那岐命・伊邪那美命のその後を見れば、わかる仕掛けになってます。

岐「汝(な)が身は如何か成れる。」
美「吾(あ)が身は、成り成りて成り合はざる處一處あり。」
岐「我が身は、成り成りて成り餘れる處一處あり。故、この吾が身の成り餘れる處をもちて、汝が身の成り合はざる處をさし塞(ふた)ぎて、國土(くに)を生み成さむと所爲(おも)ふ。生むこと奈何。」
美「然(しか)善けむ。」
岐「然らば吾(あれ)と汝(いまし)とこの天の御柱を行き廻り(めぐ)逢ひて、みとのまぐはい爲(せ)む。」「汝は右より廻り逢へ、我は左より廻り逢はむ。」
美「あなにやし、えをとこを。
岐「あなにやし、えをとめを。」「女人(をみな)先に言へるは良からず。

こうしてできた最初の子が満足な子でなかったので、天つ神に意見を求めると、伊邪那岐命が言ったのと同様、「女先に言へるによりて良からず。また還り下りて改めて言へ。」と言われたのでやり直し。

「女人先に言へるは良からず」

伊邪那美命は、女が先に「あら、いい男ね!」と言ってはいけないという男性優先思想と出会ったわけですが、ここでは彼らの意見に従って国と神を生んでいき、火の神である迦具土(かぐつちの)神を生んだのが元で亡くなってしまいます。

嘆き悲しんだ伊邪那岐命は、迦具土神を剣で斬り殺し、死んだ妻を追って黄泉国へ。伊邪那美命も夫のもとに帰りたいと思いますが、すでに黄泉国で煮炊きしたものを食べてしまったので、黄泉神に相談する間「我をな観たまひそ。」と言って奥へ。

待ちきれずに覗いた伊邪那岐命は、蛆がたかり、頭、胸、腹、陰(ほと)、左手、右手、左足、右足に雷神をなした妻を見て逃げ出しますが、伊邪那美命は黄泉醜女、雷神、黄泉軍に追わせ、最後に自らも追ってきます(このへんは、ちょっと逃走劇っぽい)。

生死の世界の境にある黄泉比良坂(よもつひらさか)を千引の石(ちびきのいは)で塞ぎ、岩越しに交わす夫婦の最後の言葉は、強烈な売り言葉に買い言葉(人の生死の起源を語る部分)。で、これも伊邪那美命が先(懲りてない)。

美「愛しき我が汝夫(なせ)の命、かく爲ば、汝の國の人草、一日に千頭(ちがしら)(くび)り殺さむ。」
岐「愛しき我が汝妹(なにも)の命、汝然爲ば、吾一日に千五百の産屋立てむ。」

この後、伊邪那美命は死を司る黄泉津大神になり、伊邪那岐命は単独で子を生みます(身につけた衣服、体や目鼻を洗った水から生まれる)。母系を封じ込めて「産」の役目を奪うことで、父系を優位に立たせた話ですが、そもそもなぜ天つ神は伊邪那岐命・伊邪那美命のペアを選んだのかと考えると・・・。

岩波文庫の注によれば、「古事記では神と命を区別し、神は宗教的、命は人格的意義において用いられている」そうですが、伊邪那美命が伊邪那岐命と対等の「人格」を持つからこそ、上のような結婚~離別になったわけで、その彼女の封じ込めは、そのまま女性の力に対する恐怖を表してる(強かったんだろうなあ)・・・と思ったりしました。

2007年3月19日 (月)

『古事記』読み始め

岩波文庫『古事記』を読んでます。今日は「上つ巻」まで。

「序」を除いた「上つ巻」の構成は、

 別天つ神五柱
 神世七代
 伊邪那岐命と伊邪那美命(9節)
 天照大神と須佐之男命(6節)
 大国主神(8節)
 葦原中国平定(6節)
 邇邇芸命(5節)
 火遠理命(4節)

の8章(38節)ですが、3章以降の各節のエピソードは、熱雷草作※1や宗像教授※2、忌部神奈※3のフィールドワークと考察を思い出さずに読むのは難しい・・・というくらい。
 ※1 『ヤマタイカ』に登場する古代史研究家。
 ※2 『宗像教授伝奇考』『宗像教授異考録』の主人公。民俗学の教授。
 ※3 『神南火』の主人公。女性史研究家。

『古事記』を読んでるというより、星野之宣の伝奇SFワールドのおもしろさを再確認してる感じですが、「中つ巻」でもそうなりそうです。

2007年3月15日 (木)

レジェンド オブ ヤマタイカ

昨日、NHK総合の「歴史の選択」という番組で、「邪馬台国はどこか?」をテーマに近畿説/九州説を紹介してましたが、私は九州説(の東遷説)。

昔、父から聞いた福岡県山門(やまと)郡説に加え、星野之宣『ヤマタイカ』の影響もありますが、九州でなかったら、高千穂への天孫降臨とか日向三代の日本神話がなぜ必要だったのか・・・と思うので。

で、また『ヤマタイカ』を読んでますが、ここでは、沖縄神話のアマミクを死後に流された卑弥呼のイメージで捉え、日本神話のイザナミ/アマテラスをヤマト朝廷による卑弥呼(征服した国・部族の象徴的存在)へのダブル・イメージで捉えてます。

イザナギとともに国や神を生んだイザナミが、死んで黄泉津大神になった後、男神イザナギが独りで生んだアマテラスが、太陽神=最高神となるという女神の交替劇は、イザナミに重ねて卑弥呼を貶めた後、たたりを恐れてアマテラスとして祀り上げ、自らをその子孫(継承者)として位置づけることで正統化を図ったもの・・・という解釈。

「日本」の歴史の基底に邪馬台国があり、神話の基底に卑弥呼がいるというわけですが、そのSFとしての内容も、「なるほど」と思わせるプロットも、まさに『レジェンド オブ ヤマタイカ』という感じ。

いま、そのタイトルで再刊されてますが、第1~4巻は『ヤマタイカ』、第5巻は後に『ヤマタイカ』を生むために中絶したともいえる『ヤマトの火』(勝手に「初期形」と呼んでます)という構成で、どちらも既に持ってるので、買うかどうか迷ってます(^_^;) 

   第3巻まで既刊

でも、表紙、紙質、印刷もいいし、カラーページもあるし、修正も入った「最終形」らしいので、一度も最後まで読めない『古事記』が読めたら、買おうかなあ・・・。

2007年3月13日 (火)

水が変われば

今日の国会中継も、質問の中心は、松岡農水相の「光熱水費」問題でした。

ワイドショーで、彼が飲んでるらしい「」(500ml、5,250円)をコメンテーターが試飲し、「ん? 酸味がありますねえ」と言ってましたが、事務所で飲む水がすべてこれで、「光熱水費等」に計上してたとすれば、ほぼ計算が合う・・・なんてことも言われていて、あれだけ説明を拒んでるところをみると、そうなのかも・・・と思っちゃいました。

かくいう私は、こちらに越してくるまで飲食用には浄水器の水を使ってましたが、水自慢の地元の方々から「浄水器なんか要らんわね」と言われ、フィルター交換が面倒なのもあって使わなくなりました。

長年、水が「不味い」といわれる環境で暮らしてきた自分の感覚には自信がありませんが、たしかに・・・と思ったのは、パセリのお腹具合の変化に気づいてから。小さい頃からときどき下痢をしてたのに、越してきてからはまだ1回/6年間。日に何度か水を交換すると、「ニャー」(お水ー)と飲み始めるし、やっぱり違うのね・・・と思っています。

それにしても、柳沢厚労相のときも今回も、安倍首相の擁護ぶりは美しくありません。「今後とも職責を果たすことで」と、罷免する気のないことを表明していますが、庇われる大臣もみっともないし。任命者としての自分の責任を認めたくないんでしょうけど、今日の質問(福島みずほ氏など)に対する同じ回答の繰り返しなんて、学級会以下。

「松岡くんは、東京の水道水だとお腹をこわすので、これじゃないとダメなんです。でも、値段が高いので規則を破りました」って、言っちゃったらどうですか、安倍くん?

2007年3月12日 (月)

進路指導と『銀英伝』

センター試験が行われた1月20、21日から、まもなく2ヵ月。この間、私大入試のほとんどが終わり、国公立大の前期日程が終わりましたが、知人の保護者氏のお悩みは続いています。

保護者氏は、私に進路指導(予備校)のバイト歴があるのを知っているので、最近の話題は専らそのこと。

センター試験後は、
「国語、やってみたら満点だったよ」
「えっ、平均点上るかなあ?」
「現代文が嫌な問題だから下がるんじゃない? それにしても、あれだけ問題が長いと冊子をめくるのが面倒だから、そろそろ本文と設問を別冊子にしたらどうかと思う」
という会話。

私大入試前は、
「教科の先生の影響で『○大を受ける』って言い始めてさ。○大、どう思う?」
「私は嫌い。知ってる出身者がたまたまそうなのかもしれないけど、プライドばっかり高くて役に立たない人が多くて・・・そういう環境なんだろうなあと思っちゃう」
「だよなあ」
「その先生は、何て?」
「出身者で、○大がいいって」
「ふーん。高校にとっても“実績”になるしね」
「おかげで、△大を勧めても見向きもしない」
「偏差値とは別の選択だってあるのにね」
という会話。

私大入試後は、
「国語は、本文と設問が別だったって」
「そのほうがいいよね」
「でも、日本史が、“何でこんなこと聞くんだ”っていう問題が多かったらしい」
「予備校でも、“○大の日本史”って特化してるくらいだし・・・」
「送っていったとき、キャンパスや学生も見たけど、やっぱり嫌な感じだったなあ」
「でも、ご本人はそう思ってないんだから」
という会話。

その後、国立大の前期日程があり、○大2学部と前期日程の発表があり、後期日程は保護者氏が勧めた大学ですが、ご本人は受験に非積極的で、かといって浪人したいとも言わないとのこと。

「何か言うと、『お父さんにはわからない!』って言うしさ」
「今の気持ちとしては、わからなくもないけど・・・」
「××(=私)が言ってたように、行くかどうかは別にして、受かるところも受けさせとけばよかったなあ」
「行くつもりはなくても、受かればうれしいし、努力した結果も確認できるし。それがないのは、精神的にキツイよ」
「入学手続の締切が気になって、積極的には勧めなかったからなあ」
「でも、これから出願できる私大も受けないんでしょう? なら、当面は、“私大を○大しか受けなかったからだ”と思って、必要以上に落ち込まない。で、後期の対策もして受験する。入るかどうかは、合格してから決めればいいし」
「いい大学だし、今まで受けたところと違って実力相応だと思うのに、なんで嫌がるんだろう?」
「恥ずかしいんじゃない? プライドの高い子は、受かるかどうかは別にして、“地元一番”や“地方一番”を嫌がってたよ」

私の受験関連のバイト歴は90年代(首都圏)のことですが、個人面談をしながら受験プランを組むときは、就きたい職業、志望学科、偏差値、通学距離や大学の雰囲気、入試日程などを考え、目標校・相応校・安全校の各レベル2、3校、計7、8校で提案してました。

多めに提案する理由の1つは、順調にいけば、プラン後半の相応校・安全校は受験や出願をせずに4、5校で終了するし、そうでない場合も、「まだここが受けられる」という予定がはっきりしているので、慌てずに済むから。

理由の2つめは、本人と保護者で大学のイメージや実力の把握が違う場合があり、予め各レベル2、3校の提案をしておけば、相応校・安全校がゼロになることは少ないし、最終的に本人と保護者が合意し、目標校に絞る場合も、その意向を了解する過程になるから。

戦術(勉強法)はあっても、戦略が悪ければ苦戦し、戦略(進路指導)はあっても、戦術が悪ければ苦戦する。― 最近、『銀英伝』にハマってるからではなく、当時からそう思ってましたが、耳に入る範囲の当地の進路指導は、高校が目標とする大学(いわゆる難関校)に向かって「全艦前進!」と号令をかけてる感じ・・・。

それに疑問を持つ保護者氏が「□□を学ぶなら、△大も考えたら」と勧めても、「お父さんにはわからない!」となり、結局いま悩んでるのは、号令をかけた指揮官ではないことを考えると、高校側の硬直した戦略のマズさや無責任ぶりが思いやられます(○大を喧伝しながら、対策法を指南してないところは、戦術面でも不十分)。

一歩退いて考えると、90年代までと違って、受験するご本人にその気があれば、ネットで指揮官の言葉を客観視するための情報も入手できたとは思いますが、進学校の生徒としてのプライドを涵養され、「全艦前進!」と言われ続けていれば無理からぬことと思うし、そういう高校が、近隣の高校と受験科目の授業時数を比較して、「我が艦隊も、最短航路で前進!」と未履修を蔓延させたんだろうなあ・・・とも思いました。

『銀英伝』のヤン・ウェンリーは、ハイネセン記念大学歴史学科を受験することに決めた直後に父を亡くしたため、「ただで歴史学を修めることの可能な学校」=士官学校戦史研究科に入学(2年次末の科廃止により、戦略研究科に転科)し、のちに“不敗の魔術師”と呼ばれるようになります。

その彼と、やはりのちに“常勝の天才”と呼ばれることになるラインハルト・フォン・ローエングラムが、揃って非凡な才幹を表したのが戦略面でした。

“勇将のもとに弱兵なし”とか、“1頭のライオンにひきいられた100頭の羊の群は、1頭の羊にひきいられた100頭のライオンの群に勝つ”とか、古来、指揮官の重要性を強調した格言は多いのだ。(第1章 永遠の夜の中で)

高校という艦隊の、クラスという小隊の“指揮官”の皆さまには、艦隊司令官の戦略が無謀な場合でも、麾下の生徒がそれぞれ個性や脚力も違い、家族や将来がある人間であることを忘れずに、全員生存を目標にリードしてほしいもの。

難関校のみを目標として、突破できない生徒を実質的に見捨てる(生徒自身がそういう価値観を内面化し、自己否定する)ような指導は、“進路指導”とは呼べないのでは? と思います。

後期日程を控えた昨日は、
「高校から嫌な電話がかかってきた」
「どんな?」
「『後期を受けるんですか?』って。こっちは受けるように説得してるのに、必要ないだろうと言わんばかり。頑張ってくださいでもない」
「前期の結果、連絡してなかったの?」
「してたよ」
「じゃあ、受けたっていいじゃないね。クラスの受験結果を集計してるんだろうけど、配慮がないね。また、発表後にかかってくるよ」
「県や高校がやろうとしてるのは優秀な人材の県外流出で、地元や地方の大学なんてどうでもいいんだな」
「でも、県立高校の先生って、その地元や地方の大学出身者が多いんでしょ?」
「その担任もそうだけど。・・・にしても、指導がここまで高度化すると、僕には理解不能!」
「高度化って?」
「偏差値の輪切り。『△大? 何それ、ふんっ』っていうような」
「進路指導を偏差値だけに一元化するのがおかしいんで、生徒が学びたいこととか家庭環境とかも考慮して、うまくマッチさせればいいんだと思うけど」
「前期は、総崩れらしいよ」
「でしょうね。でも、高校は何の責任も取らないでしょう?」
「今年の結果が悪かった分、もっとエスカレートするだろうね。そういう指導を歓迎する親もいるだろうし」
「自分も出てない難関校の名前ばかり聞いてる間は、たしかに心地いいでしょうけど、それも結果が出るまでだよね」

個人的には、“プライドの高い子”や“親の言うことを聞かない子”は嫌いではありませんが、一本筋が通っている場合は・・・という条件付き。

その筋が、別のオトナ(高校の教員など)の受け売りであるような場合は、そこを解体して自分自身の筋を立て直さない限り、私の嫌いな○大出身者に多い、自分で考えて行動することがないのに、人を見下すことでプライドを保っているようなオトナ(学閥があるような大企業はともかく、中小企業では役立たず)になっちゃうんじゃないか・・・という気がします。

後期日程の入試は今日ですが、保護者氏の説得が功を奏して受験したかどうかは不明。受験してない/不合格の場合は、保護者氏のお悩みも長期戦になりますが、合格の場合は、教員の研究分野を見てみるなど、偏差値とは別の観点から入学を検討してほしいものです(保護者氏のことなので、そのへんは抜かりないはずですが)。

大学は、偏差値の輪切りで入学してきた学生であっても、学問の楽しさや難しさを通じて、増長した/傷ついたプライドを再構築する場として機能してほしい・・・と以前から思ってますが、保護者氏宅の受験生が、そういう(専攻分野のおもしろさや大変さ、学生生活の楽しさ、ここに入ってよかったなどの)会話を“わかる”お父さんと交わせる日が来れば・・・と思います。

2007年3月 7日 (水)

分割・丸投げへの危惧

昨日は、あるパンフレットの「原稿シート」4枚分の文章を書いてました。

昨年度までは、制作責任者として1冊(約40ページ)分のコピーを取材が必要な部分を含めて書いたうえで、トップや各部署に確認してもらってましたが、今年度の発注者・受注者は方針が違い、取材が必要な部分以外は、実質、各部署に分割・丸投げ状態。

コンペのためのコンペで受注者が変わったので、私が制作に加わってきた各種パンフについて「著作権は彼らにあるし、同じ企画のもとにある私のコピーも使用不可。使いたいなら、彼らに二次使用の許諾を取って」と念押ししてはいましたが、こんな形でまた書くことになるとは・・・。

で、「原稿シート」には、グリッドごとに「○字~○字程度で記入してください(字数オーバーで詳しくお書き頂いても結構ですが、最終的には○字程度にまとめる予定)」とありましたが、きっちり「最終的には○字程度」で書きました。

ツールに対する全体観を持たない各部署の執筆者が、これまでとは構成や字数が違う各グリッドの原稿をどう書いたかを考えると頭が痛いし、最も関心の高い取材部分の字数も1/3~1/2になるようだし、写真なんて各部署でそんな気もなく素人が撮ったもの(が、あれば)の供出まで求める始末。

コンペが遅れ、制作チームの稼動が遅れて、分割・丸投げした原稿の締め切りは今月中旬で、取材の大半もおそらくこれから。納期は同じはずだから、すごいことになりそうですが、元をたどれば、制作軽視のコンペのためのコンペなので、対効果の数字が出たとき、受注者だけのせいにしないように・・・と思ってます(受注者への同情ではなく、さらに制作が軽視される恐れがあるため)。

2007年3月 5日 (月)

『銀英伝』のカバーイラスト

前回書いた2つの問題は、3日(土)にほぼ解決。どちらも先方の都合で1日延びましたが、帰宅後は予定通り『宗像教授異考録 5』と『銀河英雄伝説 1』を読んで、久しぶりに落ち着いた気分になりました。

普段はコーヒー党の私も、『銀英伝』を読むときは、ヤンにならって紅茶を・・・。星野之宣カバーイラストの創元SF文庫で揃えるつもりなので、続きは第2巻が出る4月までお預け。本伝だけでも10巻あるので、隔月でなく毎月刊行なら、もっとうれしいんだけど・・・。

←『銀河英雄伝説 1』

第1巻は、ラインハルトでもヤンでもなく、こういうイラスト。説明はありませんが、たぶんイゼルローン要塞で、星野之宣のメカニックっていいなあ・・・と何度も眺めてました。80年代の名作『2001夜物語』のカバーを髣髴とさせながら、さらにハードな感じが『銀英伝』=本格SF小説という位置づけに改めて貢献してます。

  ←『2001夜物語 1~3』

第2巻以降のカバーも楽しみですが、特に人物についてはアニメ等で視覚イメージができ上がってる作品だけに、このままメカニックで押していくのか、星野流ラインハルト、ヤン、キルヒアイス、ユリアンが登場するのか・・・も気になるところ。

小説については、昨年アニメを見たときもそうでしたが、今の年齢で接すると、たぶん学生の頃なら思わなかった「そうだよねー」というところが多く、たとえば、

「……私は前面の有能な敵、後背の無能な味方、この両者と同時に闘わなくてはならなかった。しかも私自身ですら全面的にはあてにならなかった」(「序章 銀河系史概略」)

という「ウッド提督の回顧録の一節」に、うなずくオトナの皆様も多いのでは・・・と思います。

というわけで、本伝・外伝をすべて読み終えるのは、まだまだ先になりそうですが、“銀河の歴史”に見られる戦略や戦術、登場人物の名言の数々をゆっくり味わっていきたいと思います(^-^)

2007年3月 1日 (木)

もらったかも

先週~今週は仕事でバタバタ。それ以外に書くこと、書くゆとりがなく、滞ってしまいました。

1つは、先週21日以来のクレーム対応。27日に行った2回目は、こちらのこれまでの対応もご理解いただき、結局、自己責任だと了解されたので、話は今後のことに。明日、3回目の面会で具体的な提案ができそうな状況。

2つめは、ルーティンのイベントですが、インフルエンザでタミフル服用中の人と半日同じテーブルに着いていたので、仕事とは別の緊張感が・・・。

3つめは、26日の会議で浮上した問題。クレームには至ってないものの、1つめの問題とも共通点があり、対応すべきと判断したので、関係部署との相談や打ち合わせ、必要書面の準備をしてましたが、これも明日には手を離れそう。

1つめと3つめの対応は、高熱(ご本人は「ただの風邪」と主張)のため、23、26、28日に休みを取った人と一緒にあたってたし、タミフル服用中の人と合わせて、もらってないはずがない・・・と思っていたら、やはり今朝から体調が急降下(-”-;)

明日には決着する問題もあるし、「宗像教授異考録5」と「銀河英雄伝説1」も届くので、(土)(日)はベッドで読書の予定です。

ところで、若年者の飛び降りが出ているタミフルですが、私が同席していた人は、普段よりさらにハイな感じで、「夜間救急で“これ飲んでみますか?”って言われて飲んだら、もう、スーッと気分がよくなった」と、カプセルを見せてくれました。

厚労省もタミフルに対する態度を変えたようですが、飛び降りとの因果関係や年齢による影響の違い(中高年はハイになる?)も明らかでないし、私なら「別の薬で我慢します」と答えるかも・・・。

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