おどまかんじん
昨日は、今月初めに病欠した仕事の1/2をするために出勤。終わったあと、昼食をとりに食堂に行き、3月まで上司だった部長と今度買ったケータイの話をしました。
ワンセグ対応なので、地元2局の番組を見せたりして、「ほう、きれいなもんやな」と言われたので、「文字放送も見れるし、FMも聞けるし、あちこちいらっしゃるときも便利ですよ」とおススメ・・・というか、見せびらかし(^_^;)
すると、ポケットからケータイを取り出し、「これなんかカメラもあかん。ほら」と見せられたのは、3月まで私と一緒に彼のもとで仕事してた人の、数年前の結婚式の写真(なんか、お父さんみたい)。
で、「顔、わからんやろ?」、「知ってても、これじゃ、わかりませんねえ」、「うちで女房に言うてみよう」と言うと、私より先に食べ終わっていたので、席を立っていかれました。
以下は、K島さんのコメントへの返信に代えて。
「国民国家」形成の装置として機能したという「故郷」論。成田先生は、「故郷」の物語は「国家」の物語と「同心円的位相をもつ」という認識で、「故郷」の物語の脱構築が「国家」の物語の脱構築につらなるといった見通しを述べていらしたかと思います。
私が『苦海浄土』3部作に惹かれるのは、「『故郷』という物語の脱構築」とは似て非なるところ。描かれているのは昭和34~48年のことだけど、昭和43年9月、水俣病を公害病とする政府見解の発表直前に水俣入りした厚相に、入院中の女性患者が痙攣発作を起こしながら「て、ん、のう、へい、か、ばんざい」と絶叫する(それを書く)部分とか。
政府見解発表の翌日、初めて患者宅を羊羹を持って回ったチッソ社長(当時)は、将来、万歳される方の曽祖父になられるかもしれませんが、『苦海浄土』で「天皇陛下万歳」と言う女性は、「国民国家」を呼び起こす「故郷」言説を担ってるわけじゃありません。
患者互助会を作ったり、補償問題をめぐってチッソが勧める厚生省への一任派とそれを拒否する訴訟派に分裂したり、「怨」や「水俣死民」の字を染め抜いた黒旗を掲げたり、大阪の株主総会で患者さんたちが白装束でご詠歌を歌ったり、裁判によらない直接交渉を望む自主交渉派が、チッソ東京本社で1年半にわたって座り込みをしたり・・・。
その過程で、「支援」と称して「指導」しようとした政党、労組の組織人間や第1次訴訟弁護士団まで追い出しちゃう、過剰でアナーキーな『苦海浄土』3部作の人々。その感性や行動の源にある「くに」って何だろう・・・と思うわけです。
もしこういう「くに」が「国家」の形成に機能するなら、米軍再配備の費用負担にもテポドン2号にも、
「今まで辛抱しよったばってん、そげんこつなら、もう義理も切れた。連れて来んな、俺(おる)が文句言うてくるるけん」
「おどま非人(かんじん)、あん人たちゃよか衆(しゅ)ちゅうわけばい」
「ばってん、アメリカもぐらしか(かわいそう)、北朝鮮もぐらしか、住んどる人どんは。栄華は上ん衆ばっかりちいうばい」
「栄華ちな? 我が庭んごつ海で、いつ行たても獲れる無塩の魚(いお)と焼酎、これを上越す栄華のあるか」
なんて口々に言う「国家」になってるかもしれないけど、現実はそうじゃないから。
今日は、日曜のイベントの準備も少々。天気もようやく梅雨らしくなってきました。
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コメント
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TBと思いましたが出来ないようですので足跡残して行きますね。
投稿: toshiki | 2006年6月21日 (水) 18:33
まちこ先生!凄すぎです。
爆笑してしまいました。雨模様の空にあっても、爽やかな風が吹きました。
投稿: 彦一 | 2006年6月22日 (木) 16:54
そーっとふってみたら百倍で返してくださる、まちこ先生。すごく読んでみたくなりました、石牟礼道子。それでから、出直ししますー。
投稿: K島(^_^;) | 2006年6月23日 (金) 05:13