5月のベランダ点景
昨日まで蕾だったベランダのつるバラ「バレリーナ」が咲き始めました。
花びらの外側はピンク、内側は白の一重の小輪で、華やかさには欠けますが、ハーブ中心の我が家のベランダに合うかも・・・と、3年前に近所のホームセンターで購入。
大きめのコンテナに定植するとき、コンパニオンプランツ(隣に植えるとよい影響を与える/与えられる関係にある植物)のチャイブを一緒に植えました。おかげで黒星病やうどんこ病とも無縁で、毎年初夏に目を楽しませてくれます。
同じバラ科のワイルドストロベリーも、少し前から咲いています。ウェッジウッドのティーカップ&ソーサーのモチーフにされているのはピンクの小花ですが、我が家のワイルドストロベリーは、ご覧のとおりの白花。
スーパーで売っているイチゴとは比較にならない超小ぶりな甘酸っぱい実は、水遣りなどの際に見つけ次第、そのままつまんで食べています。それでもこぼれ種でどんどん増えます。
ハーブの中では、大輪の花を咲かせるコモンマロウ。アオイ科。紫がかった濃いピンクの花びらに紫色の筋があります。地植えにすれば私の身長はゆうに上回るのですが、コンテナ栽培なので少々小ぶり。それでもベランダのフェンスを越えない程度に切り戻します。
利用する際は、開いたばかりの花を摘み、そのまま、あるいは乾燥させてハーブティーに。青インクを薄めたような色のお茶になり、輪切りのレモンを入れると、ピンク色に変化します(化学のpHの実験みたい)。乾燥させた花は濃い紫になるので、ポプリの彩りとして加えたりもします。
ラベンダーも今月初めから咲き始めました。同じシソ科でも、薬味に使うシソに似ていると言えなくもないミント類やレモンバームとは違う草姿で、開花期が近づくと花穂がスーッと伸び始めます。
常緑小低木で、いまは、葉に鋸歯があるデンタータラベンダーとスイートラベンダーが薄紫の花穂を、ストエカスアルバが白くずんぐりとした花穂をつけています。
紫花のラベンダーは、毎年、花穂の小花が3~4個咲いたところで枝を刈り取り、香りのあるドライフラワーとして利用。白花はドライフラワーには不向きですが、冬から初夏まで黄色中心のビオラが咲き続けるベランダに、薄紫やピンクのハーブの花々が加わり始めるとき、両方の花色をつなぐ役割をしてくれます。
気まぐれに薄紫の小花をつけるローズマリー。冬にも咲いていましたが、またちらほらと咲いています。学名は「Ros(露)marinus(海の)」なのに、森林のようなすがすがしい香り。
これもシソ科の常緑小低木で、枝ぶりから立性・半立性・這性に大別されます。立性は大きめのコンテナに単植、這性はビオラやヘデラ等とハンギングバスケットに混植しています。
半立性の単植は、数年前、壱景さんの以前の事務所の花壇にあったものを2~3枝もらって挿し木したもの。そのうちの1枝が、今やこんな姿に。壱景さん、ガーデニングやめたみたいだけど、よかったらプレゼントしましょうか? 「こんな写真じゃ、よ~わからん!」って言われそうだけど(^_^;)
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コメント
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こりゃこりゃーどーも。今の事務所は植え込みなんかがないのでもう少し様子見て大家さん手なずけて?からにします。それより何より、本の宣伝見て驚き!広田親子の・・・って、廣田(が正しい)尚敬って、あなた、世界的名声を得てる鉄道写真家で勿論我が国の第一人者ですよ!オレがコドモの頃ファンレター出して返事もらって大喜びした偉大な写真家先生っす!ある意味での変態度もハイエストな超一流!最高
投稿: 壱景 | 2006年5月21日 (日) 03:36
私、広田靚子(せいこ)さんの本、全部持ってるけど、「廣田」じゃなくて「広田」だよ。尚敬氏のほうも。昔は「廣」を使ってたとか?
その靚子さんの本に、「結婚した当時、夫は消えゆく蒸気機関車を追いかける、フリーランサーのカメラマンでした。今でこそ鉄道写真という分野がありますが、彼はその草分けの写真家です」(講談社文庫『ハーブの庭から』)という記述があるし、奥付にも紹介があるし、著名な鉄道写真家でいらっしゃるのは知ってました(そっちの写真は見たことないけど・・・)。
でも、ハーブの写真もスゴイです。もちろん靚子さんの本(共著の場合は、その頁)でしか見れません。日本のハーブ研究の第一人者である靚子さんの文も、尚敬氏の写真も、他のハーブ本とは全然違います。一度、絶対、見てみてよ~!
投稿: まちこ | 2006年5月21日 (日) 04:44