マンションとハト

今のマンションに住みはじめて3年半。最初の頃は、私もネコたちも、ベランダの前を横切って飛んでいくいろいろな鳥が珍しく、「わあ、こんな近くを飛ぶんだねー」なんて言いながら、一緒に外を眺めてました。（周辺環境→）

そんな光景にも慣れた2003年7月、狭いのでガーデニングにも使っていない西側ベランダに1羽のハトが来るようになり、ミントがしきりに気にしてました。

すりガラスの窓を閉めていても外を向いて座り、「ニャーン」（「来てるよ、また来てるよ」）と私のほうを振り返っていたのを思い出します。そのハトがうちのベランダで休憩していた期間は短く、いなくなった後もしばらく、窓に向かって「ニャー」（「来ないかなあ」）といっていたことも。

2004年秋には、台風一過、東側ベランダに色褪せたピンクの脚環をつけたハトが来ましたが、私がハーブの水遣りのためにベランダに出ても逃げず、迷い鳩の連絡を入れたほうがいいかな・・・と思っているうちにいなくなりました。このときもミントは、窓の内側からおとなしく、「ニャン」（また来たよ）といって眺めてました。

そして、昨年2月にミントが亡くなり、最初のハトが来たのと同じ7月。しばらく西側ベランダの掃除を怠っていたら、結構な量のフンが落ちているのを発見。「いつの間にー！」と驚いて掃除をしていたら、ベランダに設置されている電気温水器の下にハトを見つけてまたびっくり(*_*)　

まったく動かないハトが死んでいるとわかるのに数分かかり、新聞紙にくるんで、翌日夕方、人手を借りて一緒に埋葬しました（ミントがいたら、死ぬ前に気づいていたんでしょうけど・・・）。

ハトは仲間がいた場所にまた来るらしいので、その後、バラ（トゲがあるため嫌う）と似た香りに忌避効果があるといわれるローズゼラニウム（NHK「ご近所の底力」の妙案）中心のハンギングバスケットを作って西側ベランダに設置。

すでにいろいろなハーブがある東側ベランダには、「動物相談掲示板」で教えてもらったペットボトル風車を作って設置（台風のとき、やむなく撤去）。それらが効いたのか、最近までハト寄らずのベランダだったのですが・・・。

先週土曜、少し窓を開けていた西側ベランダで微かに羽音がするので、覗いてみるとハトがバサバサと逃げていきました。

今回は、フンこそまだほとんどないものの、枯れ草・枯れ枝が持ち込まれつつある状況（巣作りの準備段階）が見て取れたので、非常階段の壁面に移動したハトの視線を感じつつ、「悪いけど、ここはダメよ・・・」と掃除。日曜も同様。

どうしたものかと思案して、ネットでいろいろ調べると、やはり目の細かいネットを張りめぐらしてベランダを封鎖するのが一番らしいけど、どんなものをどれだけ用意して、どう組み立てるのかよくわからないので、また思案。

そこで思いついたのが、「うちにはパーちゃんがいますよ」PR作戦。外を飛ぶ野鳥よりもテレビの動物番組のほうが好きなパセリですが、そんなことは知らないハトから見れば、やはり大事なヒナを襲うかもしれないネコのうちです。

昨日の朝出かける前に、いつもならゴミ箱行きの使用済みペットシーツを1枚ベランダに広げてみたところ（隣家には続いてないので迷惑はかからない）、帰宅後も今も、枯れ草・枯れ枝の持ち込みなし、羽音もしていないので、わかってくれたかなあ・・・と思ってるのですが。

ハトは一夫一婦で、1回に産む卵は2個くらい。それをオスとメスが交替で抱卵し、17～18日で孵ったヒナは約1ヵ月半で巣立つのだとか。そして、病気やケガがなければ、10～20年の寿命をもつという、遥かなる恐竜たちの末裔。

そんなハトの夫婦生活や家族計画のジャマをして、しかも、それを何にも気にしてないパセリのせいにして、もう、すごく気が引けるのですが、許してほしいと思いますm(__)m