ネコ語の翻訳
昨年、Amazonでネコ語の翻訳機「ミャウリンガル」を買ったのは、単なる好奇心から。
「トリビアの泉」で、野生の一匹狼の遠吠えをイヌ語の翻訳機「バウリンガル」で翻訳すると何と言ってるか?という「種」があり、北米ロケで、群から離れてしまった狼の「ウォー」という遠吠えを解析したら、「ボクはなにをしたらいい?」という哲学的な翻訳だったので、うちのパセリにもやってみたい・・・と思ったわけです。
ネットで調べると、ボディカラーはピンク・ホワイト・ブラックの3種類。「特別限定三毛猫柄バージョン」というのも出ていたのを知り、どーしてもそれが欲しかったので、未使用中古を探して購入。
周囲からは「そんなオモチャなんか買って!」、「使わなくてもわかるだろう?」と笑われましたが、けっこう楽しめました。
たとえば、私の足などにゴーンと頭突きしたあと、まとわりつきながら「ニャ~」というときの翻訳は、「すりすりさせてほしいニャ~」、「たまにはワタシと遊ばない?」。仕事などでしばらくほったらかしにしているときの語気の強い「ニャー」は、「スキならわかってよ!」、「ワタシのことかまってくれないならもういいもん」。
「からだがほてるの」、「イケネコしょうかいして」なんてご希望に添いかねるもの、「あねさんだよ」といった意味不明なものもありましたが、そこはまあ、何といってもオモチャですから(^_^;)
普段は、行動・表情・鳴き声を総合して、何を言ってるのか判断しています。
平日の朝、目覚まし時計が鳴った後、私の肩を何度も叩くのは、「起きてよ、鳴ってるよ」。朝ごはんを食べ終わった後、ベッドのカバーと掛け布団の間に入ってまた寝ているパセリに、「行ってくるよ」と声をかけると、カバーの下から聞こえる「ニャ、ニャ」は、「はい、はい」。
帰宅時は、ドアを開けた瞬間にごろりんと数回引っくり返りながら、盛大に「おかえり~」。いつもより少し早めに帰ると、遅れて玄関まで出てきますが、目も合わさずに無言(「出遅れた・・・」)。飲み会などで遅くなると、一段高いトーンで「遅かったじゃない!」。
キッチンに走っていって呼ぶように鳴くのは、「こっち来て、おやつちょうだい」。出したものが、大好物の煮干の袋、ときには「モンプチ スープメニュー」なのを確認すると、お皿のほうに走っていって、「早く、早く」。
テーブルや机で本を読んでると、その上にわざとのぼって黙って箱座りをするのは、「こんなものよりワタシを見て」。
トイレのシーツをいつも以上にガサガサさせ、無言で走って戻ってくるのは、ウンチをしたとき。ガサガサした後、「ニャー」と低い声で不満げに戻ってくるのは、「シーツ汚れてるから、しなかった」。
場所柄、外が騒がしい(車のクラクションとか酔っ払いのご機嫌な声が聞こえる)とき、目を丸くして鳴く「ニャーン」は、「ビックリしたー」、「こんな夜中に何だろねー」。
私がパソコンの電源を切って「寝るよー」とベッドに向かうと、自分はとうにソファで寝ていたくせに、「ニャーーー」と追いかけてきて、「寝よう、寝よう、ワタシも寝る」。
と、まあ、いろいろしゃべってくれるので、私も返事をして、また返答があってという「会話」が成り立っていますが、ひとつだけ心がけているのは、名前で叱らないこと。
食事中のテーブルに乗ったときは、下を指差して「降りなさい」、開けたクローゼットに入ったときは、外を指して「出なさい」と言えば、ちゃんと降りたり、出たりします。
ネコも、私の行動・表情・声を総合判断しているし、叱る/叱られるというお互いに楽しくない場面に、大切な名前を介在させる必要はないでしょう・・・というのがその理由。
なので、近くのSCで買い物中に、「こらっ、○○!」とお母さんたちが公共の場で大声を張り上げているのを見ると、子どもとの距離もそう離れてないし、よその子が勘違いすることもなさそうなのに、どうして「○○!」なんだろう? いま何を注意したんだろう?・・・と思うのですが、人間の言語能力なら、あれこれ考えて付けた/付けられたはずの名前を楽しくない場面で使い/使われても、名前がその経験と結びつくこともなく、他人にはわからない言外の意味までわかるのでしょうね、きっと・・・。
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コメント
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早々のネコログありがとうございます\^o^/
パーちゃん機嫌悪そうだ。おネコさまのお利口さんぶりもさることながら、ネコログから教育論への華麗なスライディングに感服。SCで奇声あげてるバカ親はネコからやり直してください、ってか、ネコに馬鹿にされてしまうでしょうなぁ(>_<)
投稿: 壱景 | 2006年5月28日 (日) 08:36